新建材に負けるな!
とある現場で床を張っているが、その材質が厄介。
表面シート下3ミリがMDF。
更に下の合板も白く柔らかいく気持ち悪い。
一坪梱包でも楽に持てる軽さ。
カットすると花粉症ばりにくしゃみが出る。
簡単に表面が飛ぶ。
バールで寄せると潰れて剥ける。
下で同じ材質の階段をやっている先輩も苦戦している。
時々、嘆きとカトちゃんばりのくしゃみが聞こえてくる。
とにかく扱い難い材質。
出来れば触りたくない。
それでも大工である以上、不備が無いよう納めなけらばならない。
表面が飛ばないように、突き付け以外は裏から切る。
床は上から叩き入れる事は当然、避ける。
仮入れの時も含めて常に安全運転。
今回の色はこげ茶で目地はほぼ黒。
上り框への突き付けなどは、ペーパーで他と同じ様に面を取り油性マジックの黒を塗る。
面無しでの突き付けは剥がれが怖くて考えられない。
メーカーサイトでは表面が硬く耐久性があると唄っているが…。
先輩にも油性マジックを渡してあったが、なぜか使わず。
側板同士の突き付けや踏み板の鼻部分はしっかりと付いているが、MDFの薄茶が妙に目立つ。
施工者として気になるようで後から塗ろうとしていたがもっと酷くなりそうだったので、やんわりと止めた。
新建材
確かに楽な面はある。
コスト的に有利なのは間違いない。
それでも現場では別の意味で手間が掛かる。
個人的にはその存在そのものに、いろいろ言いたい事がある。
しかし望もうが望まざろうが、この厄介な新建材を攻略しないければ現代大工に明日はない。