現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

難問解読

さて今日も親方新築現場で新建材建具と収納ユニット据え付けを。
一階は上吊り一本引き戸が5箇所、下レール一本引き戸が2箇所、3尺ドアが4箇所、3尺観音収納戸が2箇所、3連シンクロクローゼットが1箇所。
収納ユニットは玄関横のシュークローク。

ちなみに一本引き戸に上吊りと下レールと2種類あるのは床の納まりから。
同材の場合は床を通して上吊り。
トイレや脱衣所はタイルフロアを張る。
建具芯で張り分けそこに下レールが載る納まり。
しかし単純にそう張り分けると方立て内側の壁とレールの隙間の床が材違いになってしまう。
つまり脱衣所内にフロアタイルを張った場合、一本引き戸を閉めると下レールの向こう側に1×6フロアがほんのわずかだが見えてしまう。
同系色ならまだしも、今回のように1×6が焦げ茶、タイルフロアが白となると最悪。
そこも意識して張り分けないといけない。
また例え同材でも、縦横の張り分けとなる場合も同じ様に。

でもタイルフロアはジャスト3ミリではない事も多い。2.5とか3.2とか。
1×6とは僅かだが段差が出るので、レールが転ぶ事もある。
うまく突き付けて上吊りがベストかも。

○ナの納まりは昨日学んだので、楽勝と思いきや難問が!
「オリジナルのフラット丁番」
まずはダンボールを開け現物を拝むが???
説明書を凝視しても???
ヤバイこれはかなりの難問(笑)
そもそも丁番に見えない代物。
開き方が分かるまでにも時間が必要。
後で親方から聞いたが、建材屋さんの営業さん曰く、このタイプのドアを付けられない大工がいるそうで。
分かる気がした。
説明書読まない親方には絶対無理。
ある年齢層より上の方も厳しいかも。
大工に優しくない丁番なのは確か(笑)

とりあえずやりながら理解するのは危険過ぎると判断。
改めて現物と説明書と睨めっこ。
カチカチと当てながらやっと理解が進む。
本当に親切かわかならない治具の存在が厄介。
おそらく丁番を開封してから取り付けまで30分以上掛かった気がする。
それでもなんとか取り付け。
一つ付ければあとは早い。
でもあの丁番、難問過ぎる(笑)

頼まれた事は全て終わり本日は終了。
明日から自分の現場に戻る。