現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

新たな現場スタート pq +pqa

今の現場が終わっていないのに新たな現場がスタート!
初めて手間請け物件の掛け持ちという形になる
二軒とも同じ元請けさん物件で、状況は説明し了承して頂いた
感謝しております
上棟は来週末、その後は現在応援に来てくれているS君が外部を頑張ってくれる
その間に自分は今の現場を終わらせ合流の予定
新たな現場は自宅から近く、今の現場はその先にある
新たな現場の管理をしつつ、今の現場を頑張れるかと
とにかくやるべき事は増え、負担もある
しかし短期間に2軒も頂いたご好意に確かな結果を出して応えたい
責任は重い
また応援のS君は相当出来る方で、頼り甲斐がある

初日の今日は土台据え付け
基本、今の物件で書いた記事と同じだが、触れなかった流れを書いてみる

土台墨が出たところで、まずはアンカーボルト位置を一気に拾い、基礎に書く

ホールダウンを含めて、垂直を出しながら全て基礎に印す
これは他の大工にも好評、スピードアップにも繋がるかと

次は土台をおおよその場所へ配る方が多いが、自分は全く配らない
基礎外に置いた土台を手に持ったら、そのまま現状でボルト穴をヒカり、ボルト穴開け場所とした広い部屋へ置く
この繰り返しで、基礎内は移動とボルトヒカりに備え常に広々と

墨が全て出揃ったところで、まとめて開ける
長い土台を持って基礎を跨ぐのも楽じゃない
腰痛持ちとしてはかなり負担
土台を配らないだけで、移動が楽でその負担は減る
また錐クズは限られた場所にしか出ないので、掃除も楽
今回はボルト穴開け場所は2箇所で
鋼製束の高さを出し、本日は終了!
後日の先行配管を待って断熱材&床パネルとなる

前回はハイブリッド座金を拾うのに、難儀した
その記事へのコメントでnoko20さんから
「ビスをボルト横から斜めにもんでボルトに命中させ、ちょっと押して起こして隙間を空けてあげると簡単にひろえますよ〜」と
聞いた瞬間から使えると思い、今日早速試した
ボルトが寄ったこんな所

ビスで押したら

ハイブリッドがすんなりと(笑)

noko20さん、改めてありがとうございました
超楽々!これからも裏技アドバイスよろしくお願いしますorz

さて、先日のプチクイズの答え
実はこの新たな物件は元請けさんのモデルルーム
新規地域へ進出の拠点であり最大の看板、
事務所にもなる

当然、お客様の夢と想いを汲んだ仕事をするのが一番
たとえ手間請けでもそれが最大の喜びでもある
クサイがやはり「全てはお客様の為に」

しかしモデルルームも別の意味でやり甲斐があるかと
より多くの方に見られるのもあるし、元請けさんの意向を表現する看板
スケジュール的に厳しかったが、自分から志願し頂いた仕事
しかも一階はオール真壁
超久々の化粧土台も
プレカット物件としては最大級腕が鳴るかも(笑)

そして新たなプチクイズ!
今回、アンカーボルト穴は元請けさん指定の21ミリ
自信がないので下から開けて、上から座彫り
その座彫りはRとパイプの二刀流で
裏技もあってハイブリッド座金締めに困らなかった
しかし、あえて15ミリで開けた場所がある

さて、アンカーボルト穴を15ミリした場所とは?
そしてその狙いとは?

追記
プチクイズの答え
「土台が独立してハネ出す箇所」
こんな所

ここはベランダ下になる柱で、上のハイブリッド画像[とノ3]の3尺手前になる

21ミリで開けた場合、ハイブリッド座金を納めても、横っ面を叩けば簡単に動く
建前直後は良かったはずの通り、つまり後の垂直が面材や胴縁、土台水切りやサイディングを打った時に動きかねない
玄関の袖壁なども同様に15ミリ穴にし、動きを抑えている
地震にまで話を大きくすると、手間請け大工の範囲を逸脱してしまうので触れずでorz