現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

下げ振りの話

昼に手持ちの下げ振り、タジマ ピーキャッチ300の針が曲がり戻りが悪くなっていたので分解し、ペンチで真っ直ぐに。

せっかくなので、以前から考えていた糸をPEラインに交換。
糸が細くなった事で既存の3mから4.5m程度まで長く巻け精度も上がる。

早速、午後から使う。
分銅を床すれすれに設定する場合、普通の糸は戻り分を考慮して一旦床面より下げなければならない。
でも低伸縮のPEラインだと必要な長さを出せばそれで済む。
つまり足場の上で長さの設定が出来る。
結果として下で引っ張り本体を落としてしまったり、また分銅の先で床を傷める可能性は低くなる。

クイックブラではないが、今までより少し速く止まると感じたのは気のせいか?(笑)
とりあえず改悪ではなく改良でき満足。

このピーキャッチ300は計測点が30ミリ。
スケールやサシガネが寸目でもミリ目でも読みやすい。
50ミリだと寸目読みで1寸6分5厘となり読み辛い。
この30ミリはお気に入り。

それと昼にもう一つ。
これも以前から思っていた事で白糸を作る。

糸巻きには6間ほど糸を巻いてある。
でも短い距離の時はそんなに糸は必要ないし、そもそも糸巻き自体が邪魔。

そこで糸の長さを決めて両端をカルコにした物を作った。
カルコはシンワの赤いヤツ。
一方は小で一方は大に、そのカルコ大に糸を巻く。
ちなみに糸は普通の水糸。

今日はリフォーム現場で新建材の建具枠下地を作っていたので、6尺と2mの二つを。
6尺は上釣り建具枠のマグサに。
2m袖壁に使ったが、なかなか良い感じ。
カルコだけなので多少の振動でも外れにくい。
仮に外れても床へのダメージも少ない。
何より長さ設定要らずで仕事が速い。

程よいテンションの時の長さ設定は面倒臭いが、一度作って置けば便利。
新築物件に戻ったら、9尺やクローゼット高など各種作るかな。
でも、糸が長くなるとカルコでは糸巻き量をまかなえなくなる。
もう少し考えないと。

今日の現場談義
「下げ振り」
レーザーも便利だが、下げ振りの方が仕事が速い時もある。
そもそもレーザーが狂っている可能性も(笑)
皆さん、下げ振りを使いこなしてますか?

そういえば、今回のような仕事用として6尺タテピタを中古で買ったんだっけ。
でも下げ振りの方が速い!
6尺タテピタは普通の新築では使えないし、背が低い物置なんかを建てる時用だな。
失敗道具の仲間入りも近い(笑)