現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

流血

今日はクソ重たいホーローの風呂釜を外し砂利を出した後、柱を一本動かした。
それぞれ一坪の浴室と脱衣所は3尺ズレている。
新しいシステムバスルームの入口の為、どうしても柱が邪魔になる。
その柱を最低柱一本分横に動かす必要がある。

当然、根太、敷居鴨居、壁の胴縁や天井下地が絡んでいる。
でもなるべく補修部分を増やさないとの指示が頭を悩ませる。

そこで柱とそれぞれ材との接点にレシプロソーを入れ、釘ごと縁を切る。
最後に縦に鴨居ジャッキを入れホゾを切り柱をフリーにし外す。

その外す作業中、胴縁をわずかに貫通していたボード釘で中指をガリッと。
痛みは強烈だったが、左官さんが土間打ちを待っている。
手袋ごしだったのもあって無視して作業。
必要な加工をし柱を新たな場所に戻す。

かつて入隅にあった胴縁受けの野縁をそのまま活かす為、柱幅3.5寸プラス野縁厚1寸の4.5寸移動。
その野縁をかつての反対側に柱に止める事で壁の現状を維持。
柱は筋交いプレートと耐震金物で挟み固定。

柱の移動を終え手袋を見ると中指が真っ赤。
流水で洗い、自前の救急箱で処置。
傷は関節部分。
しばらく後を引きそう。

今日の現場談義
「救急箱」
リフォーム仕事では細かい傷はつきもの。

救急箱を常備し、消毒薬や各種絆創膏を入れている。
塗り薬としてメモも。
とげ抜けや爪切り、切開用に糸切り挟みなども入っている。
多少の怪我なら自分で対処する。
傷が異常に早く治るのも大工として大切なスキルかも(笑)

皆さん、救急箱や絆創膏など常備してますか?