現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

新建材建具据え付け クローゼット枠編 その二

そう引っ張るネタでもないが続きを

8尺高×6尺幅クローゼット枠の話
自分は入隅に小壁を設けるのがすこぶる嫌いなので、入隅側は12.5ボード直張りにし小壁レス
もう片面を1.5×3.5寸間柱プラスパッキンで51ミリふかす
しかし直張り側の垂直が悪いと一手間必要

8尺で5厘違いまでなら許容範囲内としそのままいく
しかしそれ以上の場合、入隅下地として入れる野縁を柱合わせては無く、正確に垂直に入れ、ボードと柱との間のパッキン読みやすくする
パッキンはボードビス裏と枠ビス裏には必ず入れ、垂直を追求する

しかし1分以上垂直が悪い時は両面に小壁を設けて対応する
また今回は固定枠の為、ケーシング枠より精度、施工ともシビアになる
ケーシングは精度、納まりとも逃げが効く
とりあえずこれで壁は枠外寸法の1639となり枠がスッポリ入る予定

では天井は?
マグサは枠高プラス15ミリで入れてある
そして枠入れ後、5分胴縁を全面に差し込み枠を納める

天井下地はそのマグサより15ミリ低く設けている
つまり枠高と同高
この天井下地に12.5ミリ化粧ボードを張る
もちろんそのままではボードが当たる
そこで天井ボードは鴨居の奥行き寸法に合わせて止めてある
つまり枠を納めると正規の場所で鴨居が止まる
これで枠入れ後に天井ボードを張らなくても済む

ちなみに壁ボードは天井突き付け&ボンドコーク流しで廻縁レスのローコスト仕様
枕棚は枠入れ前に付けておく

二本揃えると分かるが、いくらMDF枠といっても幅狭で8尺もあると真っ直ぐでは無い
なので壁に枠墨を打ち通り出す
実は天井ボード当ても同じ狙いがある

ダイレクトにビス止めだとどうしても動く
クランプ出来る所はクランプで
入隅でクランプできない場合はビス座彫りからフィニッシュで一旦仮止めし通りを求めてる

鴨居は将来交換が必要になった時の為、下からビス止め
その鴨居はダンボールから出した時点でレールビス穴にセンター一発で下穴開けしておき、下からのビスが避ける

しかしクローゼット枠据え付けでの最大の難所は、組んだ枠を運ぶ事
8尺高で9尺幅の三方枠だとかなりのリスク
アタフタしていると化粧シートが伸びて白い筋が出来たり、最悪枠がダメになる

明日は大きな枠をリスクなく一人で納める編を予定