現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

やらせなきゃ覚えない

さて、I君のところへ倉庫建ての応援へ

倉庫と言っても10.5坪あり住宅と変わらない造り
更に化粧庇があり、やることは多い

初日は板金屋さん含め4人で上屋根まで

2日目は羽柄と外部面材
そして化粧庇を

その化粧庇絡みは、修行中のSt君が担当

自分かI君がやった方が明らかに速いけど、親方であるI君が「やらせなきゃ覚えない」からと

前日に借りた丸ノコの矩と平行が絶望的に悪く、日本一走らない丸ノコと酷評したら買ってきてた

ついでの手鋸と、彼なりに気合が入ってる

親方からレクチャーを受け朝一からレッツトライ!

I君も自分もいろいろ言いたいところを抑え、その後は完全にお任せ

時間は掛かったけど、高さも仕上がりも良く綺麗に納まった

やっぱりやらせなきゃ覚えさせられないし、やんなきゃ覚えられない

振り返ると親方元にいた時は、早い時期から比較的いろいろやらせてもらった記憶がある

その頃は親方は全盛期で直営で豪邸をボコボコ建てていた
ベテラン大工さんと自分の二人が常勤で、他にもベテラン大工さんが入れ替わり立ち替わり入ってて実に賑やかだった

逆に親方は営業に専念し現場で叩くことはなくなり、現場での指導は多くのベテラン大工さんから頂いた

新築一件まるごとの刻みはしないところだったけど、仕事を覚えるには良い環境だったと改めて思う
ずっと親方とワンツーマンも辛いしね(苦笑)

じゃ手間請けの自分が弟子を取れるのか?

といったら厳しいのは間違いないよね
あえてやらせるだけの余裕は、時間的にも経済的にも厳しい
そもそも自分の食い扶持確保だけで精一杯

それでも培ってきた知識や経験を誰かに伝えたい

そんな想いからブログを始め、今はyoutubeやインスタもやってるけど直接伝えられる数少ない機会

初夏からは、I君のフルリフォーム物件で長期現場にはいる予定

ブログやYouTubeネタに困ることがないのもあるけど、少しでもSt君に伝えられるものがあるかと、楽しみにしている自分がいる