現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

A.GJQ-04

さて、今回の問題はコレ

使い倒したZソー替刃の再利用

で、正解は
「打ち損じピンネイル対策用治具
実際の現場ではこんな事がある
分かりやすくいろはと不発長さを順序良く揃えたかったが、打ち損じも難しい(笑)

正直、ピンネイルの打ち損じほど厄介なモノはない
ピンを使うのは当然仕上げ材で傷は厳禁、仕上げの質に関わってくる
それを考慮し、新建材巾木や廻縁の溝にあえて打たない方もいるかと
溝での打ち損じは死ぬほど厄介(笑)
ただし、ボードビスを拾ったら自己責任
節に当たったら不可抗力

今回は無垢の戸当たりや巾木、雑巾ズリにピンを使った
幸か不幸か溝は無し

「い」や「ろ」はたまにある
どうするか迷うところ
抜くか?手打ちして沈めるか?
しかし安易に手打ちすると倒れてさらに酷い事に、オマケの玄能痕も
時に泣きたくなる(笑)

そこで治具を当て木にして叩く
未貫通穴部分を引っ掛けるように合わせる事で倒れリスクを少なくし玄能痕も残さないのが狙い
「い」は治具を使い手打ち
「ろ」はそのまま手打ち

治具によって成功率は上がるが、残念ながら完璧といかない

「は」や「に」は貫通穴にさし、とりあえず手打ちしてみる

ごく稀に綺麗に入るが、ほとんどは倒れるだけ(笑)
でも、治具により材の損傷は免れる
この段階で手打ちは完全に諦め、抜く事を選択
「ほ」は迷わず抜けよ!(笑)

抜く場合も治具越しにラジペン

引っこ抜くのではなく、先に巻き付けながら治具に押し付ける感じで

意外とすんなりと抜けてくる
無理に引っこ抜こうとすると足場から落ちそうに
危ない危ない(笑)
まだまだ改良の余地はあり未完の治具だが、そこそこ使えるかと