現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

キッチン 対面カウンター

さて、木完してからキッチン設置の予定だったが、25日に来ると
予定変更、慌ててキッチン廻りを納める事に
300出のカウンターと吊戸棚廻りには笠木がぐるっと

まずは着工前

そして完成後

養生の後で(笑)
ちなみにクロス屋さんが取らない養生がテーマ

天井から降りてきて出隅、水平に走って入隅、降りてきてカウンターに絡む
そこそこ大変で(笑)

いくら神経質に下地を作っても単純スライド留めでは合わない
でも組んでから納めるから多少は大丈夫?
NO!
クランプした途端、留めが嘲笑うように開く
こういった所の留めは現状に合わせて微調整する

留め加工が終わったら床で組む

出隅は先日紹介した裏に添え木、柱木っ端がアシスト役

3枠組んだまま納める

留めが確かならクランプしても開かない
カウンターは後から横入れの為、その分浮かしてある

続いてカウンター!
の、前に床からの縦笠木を止める

手離しでも垂直に立っている事が求められる
これは下地も同じ
無理して納めても戻りたがる
垂直な物は垂直に!

床からの縦笠木を先に付けるには理由がある
カウンターを後入れにするのも同じ理由
笠木は後からでは入れにくい、組んだヤツは尚更
必ず傷を付ける
しかし一番の目的は水平出し

今回のカウンターは300ミリで奥の壁まで行かず、上からの縦笠木と同ラインで止める
結果、カウンター両端は下地からかなりハネ出す形に
でも、ハネ出した分を含めて水平を維持しないといけない
下地の2寸材だけでは厳しい
そこで縦笠木に水平を求める役割を与える

正確に垂直に入れた縦笠木を矩に切れば、自ずと木口は水平に
床からの縦笠木は下地よりボンド厚分、笠木勝ちにしカウンターを受ける事で水平を出す
反対側、上からの縦笠木も同様
後からカウンターを横入れし、下から縦笠木へビス止めする事で水平を求める
カウンター300ミリに対して縦笠木138ミリ
半分ほど水平がしっかりと決まれば大丈夫
キッチン前カウンターは飲み物やスープ等を載せるので、水平垂直は神経質に求めるべき


まずまずかな(笑)