現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

新建材建具 枠入れ編

8尺高×9尺幅のクローゼット三方枠の組み立てから運搬までの話を
先日書いたように、運び方一つで枠をダメにしてしまう
化粧シートが伸びて筋になった時の絶望感たるや(笑)
複数で運ぶ事でリスクは下げられるが、現場で一人の時も多々ある
ひとりで出来る事は一人でやる!
自分は枠を付ける時点でボードの8割以上張り終わっており、部屋は比較的片付けられている
まずはその部屋が広い場合

枠下地の両壁はジャストサイズに仕上げてある
そこでそのジャストサイズである事を有効に使う

まず縦枠下端を両壁にそわしクローゼット内に突っ込む
理想としては尺くらい
枠は下向きで、そこで三方組む
つまり本来の場所から枠が床に倒れた状態
片方が入隅の場合は、そちら面の鴨居を付けてから壁に寄せる
お分かりの通り、このまま立ち上げるだけで枠を納める事ができる
つまり運ばないから傷まない
またジャストサイズの為、キツくなる鴨居が徐々に入っていくのも好ましい

しかし立ち上げる際、枠下端角を傷める可能性がある
そこでダンボールと養生テープで保護
ダンボールのおかげで滑るように、立ち上がる
また8尺高だと当然足場が必要だが、この納める方だと事前に用意して置いても邪魔にならない
枠を立ち上げながら足場に乗るだけ

実は大きなクローゼット枠に限らず3尺ドア枠など、新建材枠はこの納め方が基本にしている
ジャストサイズ幅の場合、これが最良かと

ではローカにクローゼットなど、納める場所付近に枠を組むスペースがない場合

これも幅ジャストサイズが効いてくる
まずは縦枠を本来の場所から少し前傾姿勢にて仮止め
5〜10度位?
枠下端はクローゼット内に入り頭のみ尺ほど出でいる状態
これを左右同じバランスで
この状態で鴨居を組む
後から組む側はFクランプで鴨居を受ける
角の養生は忘れずに

枠が組み上がった時点で8割方納まっている状態
仮止めを解き残りを納めていくだけ
これも運ばないから傷まない

しかし、どうしても運ばなければならない場合

さすがに人を頼む(笑)
でも、胴縁をフィニッシュかピンで止め、仮の四方枠にしている