現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

階段廻り笠木 大留出隅編

さて、難所の踏板との絡みが終わり一安心
しかしその縦笠木は大留で腰壁笠木へと繋がる
今回の腰壁笠木は階段室の真ん中の柱から3尺+3尺+2.5尺のコ字型
塗装板でもある為、簡単ではない

ではまず大留出隅に限定した話を
この納め方は何回か書いているが、あくまでも作業日誌なのでご了承を
これまで、笠木裏に溝突きし21×9ミリほどの背骨を入れてきたが今回は省略

スライドにて出隅を加工していくが、まずは間柱の木っ端で試し角度各々を決める
決まったところで現物、集成材155×25の塗装板を
留めの突き付けを更に良くする為、留めに切った後、刃幅分ズラし隠れる部分を取る
つまり化粧として現れる部分だけを突き付けにする
この一手間が結果に響く
全て決まったところで、下地の出隅部分を25×30ミリ落とす
今回の笠木下地は30×105の間柱
つまり出隅下地先端25ミリの間柱を落とす

片方の笠木の出隅裏に、笠木キレ25×30×130をウレタンボンド+フィニッシュ+内装ビスで張り付ける
25×30は落とした間柱分、130ミリは壁仕上がり厚(ボード12.5+間柱105+ボード12.5)

もう片方の笠木出隅を合わせクランプ&サポートリフター
出隅が動かなくなったところで、張り付けた笠木キレを介して出隅同士をビスにて寄せる
たった4本のビスだが、これでまず開く事はないかと
もちろんボンド併用
しかし無垢でも木工ボンドは避けている
水分が悪さするように思う

縦笠木は柱から斜めビス止め
専用の皿取錐が見当たらなかったので9ミリ木工ドリルできっかけを作る
腰壁笠木は水平間柱下地から50枠ビスで
最後に手を切らないように出隅先端に軽くペーパー
床マニュキュアで色付けし出隅は完了

実はこの大留出隅取り付けの前には、平留め(水平45度+45度)笠木は3尺+3尺+2.5尺のコの字型に組み上がっている
その出来上がったコの字笠木を運んできて取り付けている
その方法は次回に