現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

急な修繕工事へ

昨夕、元請けさんから明日、修繕工事に行ってほしいと。
内容は木製雨戸の戸車とレールの交換。

おそらく以前からあった話だと思うが、台風が近づいてきて慌てた感じかと(笑)
もちろんこの内容だと建具屋さんの出番。
しかし鉄製のレールは戸箱内まで走っている。
そこで戸箱の一部を解体する作業が必要になり大工の出番。
昨日の帰りに建具屋さんに寄りレールと戸車を仕入れる。

雨戸は全部で11本。
敷居はステンレス板金で覆われていて状態は良いが、レールと戸車は錆びかなり重い動き。
新しいレールと戸車はステンレス。
何とか雨戸を外し戸箱の一部を解体。
元レールの位置を印し、撤去。
元釘穴にアルミ色のコーキングを詰め、新しいレールをその釘穴ズラしで付ける。
戸車は基本同規格だが、プレートの厚みと幅が少し大きい。
鑿で掘り、元釘穴には爪楊枝を刺してから新しいビスを揉む。
建具屋さんに薄い無垢パッキンを貰ってあったので、深いところはそれで調整。
今回の戸車はヨコヅナのベアリング入り。
指先一つでも動くスムーズさ、これで台風を迎えれる。

ついで仕事としてこの現場の近くのアパートの握玉の交換。
早めの昼飯はこちらではかなり人気のある鰻屋さんでうな重を。
もちろん元請けさんの奢り(笑)
でもお互いにいつもと味が違う???
いつものあの感動はなかったが、やっぱり鰻は美味い!

午後からは新築現場に戻り、ベランダの笠木を回した。
台風の予想進路からブルーシートは張れないし張りたくも無い(笑)
とりあえず下地を作くるだけ。
もちろん無垢だから集成材なら避けるのが賢明。

今回、ベランダ笠木下地の小柱は3.5寸角。
1間ピッチで入っており6本ある。
プレカット全長は140センチ、しかし100センチほどでカットする。

事前カットではなく、現場に間柱と共に垂直を出し納めてから両端から糸を張り、切り墨を求めてから現地でカットする。
間柱は切り墨プラス15ミリ程度になるようにしてあるので、木っ端は気にならない。
しかし小柱は3.5寸角で40センチの木っ端が出る。
ここまでデカイと、もう木っ端とは呼べない重さ(笑)
さすがにこのデカイ木っ端を下には落とせない。
下には掃き出しサッシが付いているし、外壁屋さんが土台水切りを回っている。
落としたら悲劇が待っている。

もちろん間柱同様にプラス15ミリで事前にカットするのも一つの手段。
しかし今回は手間削減も課題。
現地で丸ノコ二回でカットするが、そのままだとやはり下には落ちる。

さてここでプチクイズ&俺なら

この3.5寸角の小柱木っ端を落下させず、現地で安心してカットする方法とは?
ちなみに左手にはエルアングルミニを握っており、丸ノコは57ミリまで切れるタイプ。

正解はあくまでも自分のやり方。
その他、皆さんのより良いやり方があればご教示願います!