現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

雨の中で

今日も明け方から豪雨。
昨日は建前の準備らしい準備が出来ていない。
金物買ったくらい。
日程的に厳しくなり気味なので、今日は雨でも頑張ると決める。

まずは親方作業場に行き、建前道具を借りる。
鋼製仮り筋交い、長尺足場板、6尺脚立など。
10尺トラックも借りて現場へ搬入。
現場へ着く頃には晴れ間が。
トラックを空にし、今度は実家物置からベランダストッカー、作業棚など大物道具を運ぶ。

午後一から実父と墨出し。
親父の開口一番「基礎が悪いなぁ」
元土木監督なので、コンクリートの良し悪しは分かる。
見た目、バイブ、通り、矩、高さ、全てが…
さすが第三の基礎屋さん。

久々のモルタル基礎天に墨を出していく。
120幅基礎に105土台。
土台外面墨を出したいが、所々その墨が基礎から外れ気味に。
逃げを出しながらで、進まない。
墨を打った所で親父はお疲れさん。
コンクリートに一人墨打ちは出来ないので助かる。

ここからは一人。
ボルト穴を拾っていくが、また雨が。
時折、かなり強く降る。

今回、頂く手間代を考慮し「背に腹はかえられない手法」を取るつもりで、21錐+47ミリ座堀りの専用土台座堀錐を上から一発で使おうと思っていた。
しかし座がアール底。
昨日書いたように、ハイブリッド座金を諦めざる得なかったので、アール底NG。
いつものように下から18錐&上から45座堀の二回揉。
しかし座堀深はかなりシビア。
深いとネジ山が無くなり、締められなくなる。

頂き物の日立DWB-30はストッパ無し。
そこでストッパがある日立DV16Vで座堀を試みるが、パワー不足。
直ぐにDWB-30での座堀に。
全ての穴が開け終わったのは5時半頃。
この頃には雨は完全に止んでおり、予報でも今後の雨は無さそう。

続けて土台を納めようかと思ったが、土台裏に防腐剤塗布が必要。
多少なり土台は乾かさないと。
また、基礎内は子供プール状態。
錐クズもわんさか浮いている。
天気予報を信じ、基礎内の掃除を選択。
水は掃除機で吸うが、吸っては捨ててを何回繰り返した事か。

6時頃水道屋さんが逃げ配管の続きをやりに。
全身びしょ濡れ、しかも薄暗い中で残業。
その存在はなぜか心強い。
そんな話をお互いにしながらなかなか減らない水と格闘。
7時前に再び一人になったら急に寂しくなった。
早く家に帰りたい。
基礎内が綺麗になったのは7時半過ぎ。

でも天気予報外れたら、残業がまさに水の泡。
神様、お願いします。