現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

土台据え付けの流れ

さて、昨日の話を細かく
雨が今にも降りそうな天気でアタフタした心境
写真を撮るタイミングも気力もなく、文章だけですがorz

雨予報、いつもより早く現場入り
レーザーで大矩を出し、道具を出しつつ応援の二人を待つ
雨が心配で仕方がない心境の中、いつもなら来てもいい時間になっても二人は現れず
待ってられないと一人で墨出し
大矩の墨は基礎にクランプした野縁を使って打つ
150ミリ基礎に対して土台は105、墨は土台外面

プレナーしてある和室根太45×60×910をその墨に添わせる
それを反射起点としてレーザー距離計でポイントを拾う計画

親墨から3尺近辺にレーザー距離計を基礎に平行に置きピピっと
3〜4回やれば910ミリが求められる
1820→2730→と段々離れていくとレーザーポイントを見落としにくい
曇り空だから出来たのかもしれない
それの繰り返しで、最終的に長手10920まで

レーザー距離計には癖がある
使っていくうちにレーザー距離計の癖が把握できてくる
自分のは6尺まではほぼジャスト
それ以上は1ミリ弱短い感じ
レーザー距離計のお尻に鉛筆で墨をするとほぼ合う算段

そうこうしているうちにイケメン二人が到着
手を借りてテープで確認したが、レーザー距離計で出した墨は悪くはない

一人で墨出しをする場合、間竿を使う方が多いかと
しかし、追っかけの連続だと全長が合わない可能性も高い
実際、そんな現場を見て来た
伝わりにくいのでひらがなで書くが、あいだあいだは間竿でOK!
しかし、プレカットなら全長はテープなりレーザーでの一発出しが基本
一人ならレーザー距離計は有効かと

そもそもレーザー距離計を信頼しているか否かもあるが…
かくいう自分も去年までは信頼してなかったし(笑)
時代の流れってやつ

人によって大矩を求める場所が違うかと
ど真ん中や外壁ラインなど
自分は玄関に絡む外回り
玄関絡みは言わずもがなだが、外回りを選ぶ理由として土台は外回りから納めるからってのがある

ボルト穴を開けパッキンを這わせ、まずは外回りの土台をぐるっと
外回りが納まったところでレーザーで出した大矩墨ライン2辺方向の土台を墨に合わせ、座彫り座金が座彫り始めない程度までコードレスインパクトで締める
仮締めするのは、この大矩ラインが基本中の基本だから

あとは間仕切りから短尺と納めていく
この時、間が狭かったり広がったりする
墨はいいはずなのになんで?(笑)

多少なら納め方一つで寄せられるし広げられる
大バールが必要ならちと危険
無理して納めている以上、どこかでほころびが出ているはず
基準を抑えないといけない
どちらを基準にするかの判断として、まずは大矩ライン
それに続いて打った墨と片目をつぶっての通り見とあるが、間(ま)も大切な要素
今回はそこにレーザー距離計を使ってみた
もちろんこれまで通りスケールでもOK

例えばピピっとやって片方が3532
ピピっともう片方が3538とする
実際はこんなにキリよくないけど(笑)
でも間を測る事でどちらに寄せ、どちらを広げるべきかの判断ができる

片方が確実に墨も良し!通り良し!なら、コードレスインパクトで仮締めし動かないようにしてから次を納める
ボルト締めフリーでも、土台が全て納まってからだど修正は困難
最悪はアリやアリカマが空き空き
アリカマが5分くらい空いているのを見た事があるけど…(苦笑)

そして納め始めた当初は良かったであろう通りも最終的に悪くなんて事も
とにかく納めながら、良い方を仮締め
常に修正側を把握
墨、通り、間(ま)の三段活用

仮締めしての作業は少し手間が掛かるが、間違いがおきにくい
当然綺麗な墨が基本だが、納め方一つで差が出る気もしている
今回は大小バール要らずの90点かな?
通りも良くアリカマは空いてないよん(笑)
もちろんプレカット様々でorz

今日の二曲
http://youtu.be/PVzljDmoPVs
狼だぞ!ガオォォォ!(笑)

エ○目線の方にはこちら
http://youtu.be/booKP974B0k
ふぅ〜