本日も地道に根太を…。
根太施工で考慮すべきは掃出しサッシと内部入口枠敷居。
入口枠は珍しく新建材で直レールの為、特別な納まりはない。
でも掃出しサッシは要注意。
納まりのおさらい。
土台天端に45×45根太を転ばす。
その上に捨て合板12ミリ、仕上げフロア12ミリの予定。
フロアはサッシのアングルピース下に差し込み。
サッシの下端からアングルピース天端までは40ミリ。
アングルピース下となるとおよそ37.5ミリ。
計算すると根太天とサッシ下地は13.5ミリの段差が必要。
でも0.5ミリはボンド厚と余裕を見て13ミリに設定。
これまでこの段差を作るのにいろんな事を試してきた。
正直失敗もあった。
試行錯誤の上、ここ数年は同じやり方に。
用意するものは60×45材。
これを根太と同じように高さ45にして使う。
実際の土台天は真っ直ぐではない。
この60×45を天地逆さまにして現地に仮止め。
根太天に墨を打ちし、そこより高い部分をプレナーで取る。
今回は基準墨より高かったのでプレナーで取ったが、低い場合はパッキンでレベルと通りを出す。
そしてそれをひっくり返しプレナーを掛けた部分を下にし土台に乗せる。
白糸を張りレベルと通りを追求する。
ピタッと根太天に決まればOK!
実はこの60×45はシャクってある。
そうあの段差13ミリ。
構造用合板厚9ミリを含めて幅21ミリ突けばサッシはギリ納まるが、余裕と下端の視認を求めて30ミリで幅で。
今回のシャクり担当は三相の溝突き機。
送り付きで楽々、そして精度高し。
現場で小穴カッタの場合は複数回、同じ設定で突く事で精度を求める。
シャクる事でサッシ際根太とサッシ下地は常に同じ関係。
つまりはFLとアングルピースも常に同じ関係になる。
関係が悪い場合、アングルピースにフロアを差し込むと右はピッタリ!でも左はスカスカだったりキツかったり。
酷い時はアングルピースが波打ち歪んでしまう。
今回のように一つの材をシャクり根太とサッシ下地の二つの役割りを与える事で避けられる。
でも、今回の捨て張りはラーヂ合板。
濡れると膨れる。
濡らさないようにお願いしないと。
今日の現場談議
「白糸」
どんな現場でも白糸は必要。
レーザーもあるが、古典的な白糸は仕事が早い。
3つ以上は常備している。
いろいろ使ってきたが結局、木製の糸巻きに戻った。
なぜか自動巻きは使わなくなった。
糸はタクミのミエール水糸の黄色。
10年以上前に買ったがまだまだ残っている。
白糸、何を使ってますか?
ここで久しぶり小ネタ!
釣りで使われるPEラインがある。
http://lure-fishing.net/sub-pege/lure-biginer/lure-line-pe.html
極細でも専用のハサミでないとなかなか切れない程強度がある
そしてほとんど伸縮しない。
その為、扱いにくく普段の白糸として使うにはかなり無理がある。
でもかなり長い距離や、強風時に通りを出したい時にはかなり役立つ。
極細でも高強度、そして伸縮しない特性で両端を決めると普通の水糸より確実に暴れない。
これで垂木の鼻刈りで何度か出番があった。
かなり良い値段がするがエギングで残り20mは使い物にならないが、建築現場では十分な長さ。
お試しあれ!