現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

仕事を選ぶ

先週から外壁張替えの記事を書いているが、実際には週の半分以上は細々した仕事に追われていた。
尻拭い的な仕事が多く精神的にも物理的にも疲労が出たが、それはそれで勉強になる。
勉強の意味は両極端あるが、決して無駄な仕事はないはず。

なので基本的には、頼まれた仕事は時間的に都合がつけば断らないつもり。
新しい棟梁や会社の所で、新しい考え方や納め方に触れる機会は貴重。
常に同じ所だけにいる良さもあるが、外からの刺激は向上心に繋がる。
もちろん過去に痛い目に合わされた所へは二度と行かない。

詳細は書けないが、テレビCMもする大手リフォーム会社の仕事をしてきた。
結果としてお客様の愚痴をざんざん聞かされる事になったが、そのお客様から最後にビールを持たせて貰ったので下請け大工の立場としての責務は全う出来たと思う。
次に繋がる事を望まない仕事先だったが、一服時のネタにもなり良い経験だった。

一人親方として仕事を選ぶのは難しい。
もちろん最重要項目は手間代なのは間違いない。
仕事内容に充実感を感じられればある程度は受容できる。
でもクソ面白くない仕事を安い手間で請ける程つまらない仕事はない。
でも遊んでしまう事を考えると妥協に迫られる。
幸い、今の所そこまで困窮はしていないが先の事は分からない。

仕事を選ぶ
本当に難しい。

今日の現場談義
この現場、もう帰りたい!と思った瞬間。

手間代トラブルやあまりに理不尽な話は現実的にたくさんあるが、あえて封印。
ライトな感じで話せる話があればよろしく。

自分の言った事の賞味期限が1日の棟梁がいました。
つまり翌日には違う事を言います。
例えば、打ち合わせ通り転ばし根太を柱芯まで入れ終わったら壁の断熱材を土台に乗せたいから柱内で切れと。
言われた通りにカット。
床の断熱材を入れてたら「何で柱芯まで入れない!」と激高!
そんな毎日で何度キレそうになったことか。
その一現場以降、二度と行く事はない。
もちろん他の大工も同様。
例え話としても軽め過ぎたかな?