現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

階段加工 現場編

寒い中、仕上がった段板を現場に持ち込みむ。

段板の受材は105×21の床の下張りに使った檜を基材に。
矩を取り直し自動に通し100×21ミリに。
蹴上は203ミリ。
段板は43ミリ。
バカ棒で段板の仕上げ水を柱、間柱に朱墨で打っていく。
段板に4.5ミリアゴを付けるのでそれを加味して仕上げマイナス39ミリと139ミリで掘りの墨をする。
ここでは分かりやすくミリ目表示しているが、実際は寸目で作業している。

柱と受材の両端となる間柱の堀りは上端4.5ミリ下端7.5ミリのテーパー状のアリに。
アリにする事で欠損を少なく、また受材の動きを抑える為。
中間にある間柱はごっそり取る。
筋交いは避けるよう入れてあるので絡まない。

廻りの中心柱は段板の厚み43ミリ深さ7.5ミリで掘る。
原寸により段板の当たりは分かっているので掘りは必要性最低限に。
ちびちびと地道な作業が続く。
段板の加工までするつもりでいたが途中、他の現場での打ち合わせがあってタイムアップ!

段板の加工と施工は翌日に。

今日の小ネタ
普段から階段に関わらず常に4色ボールペンを使っている。
黒は切り隅
赤は朱墨が基本なので打ち墨
青は水やタチ、逃げ墨など
緑は釘やビスポイントなど
状況で使い分けている。

もちろん仕上げ材の切り隅は鉛筆と消しゴムで。
その鉛筆uniの2Hで、補助軸を使い最後まで使い切る。
鉛筆を平べったく削るのは大工ならではかな?

鉛筆だけで切り隅、逃げ墨をして何回か痛い目にあっている。
色分けする事で視認性を高め間違いを減らしている。

墨汁も朱墨、黒、白と使い分けている。
青も持っているが、あまりに出番がなく常備しなくなった。
ちなみに墨壺本体の色も黒、赤系、白系と墨汁とコーディネートしている。
ここ最近はシンワのハンディ墨つぼJr.2がメイン。

安い!と思って買ったら手巻きだった事ありません?(笑)