現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

進化と退化 hq

さて、上屋根も下屋根も葺き終わったので足場の掛け直しに
今日来た鳶の大将とは10年以上の付き合い
その頃の彼はまだギラギラしていたやんちゃ小僧
それが今や会社のNo..2として会社を支える立場に
相変わらず強面ではあるけど、表情も穏やかだし言葉遣いも丁寧
単価が厳しい〜と嘆いてはいたけど、こちらの要望以上に対応しようとする姿勢は素晴らしい
他の大工や職人さんからの評判もいい
本当に良い職人になったね
久しぶりに話したけど実に頼もしかったよ

そんな成長を目の当たりにしてこちらは自分の退化を(笑)
このところ羽柄プレカット新築が続き久々の間柱の筋交い欠きを
ちなみに筋交いは4面プレカットだけどね(笑)

まずは現状でヒカり作業台へ持ってくる
そして筋交い幅に深さ47ミリで丸のこを通す

必ず矩キープすべし

そして懐47ミリで墨

ちょっと前までは必ず石川鐵工所の赤い留め定規みたいなものを使っていたけど、あまりに使わなくなって車載しなくなってしまって(苦笑)

当然、その墨に合わせて丸のこを落とすけど不必要に走らせない事が肝心

もちろん表だけでなく裏側も

手でポロっと取れるくらいがいい感じ
あとは鑿でトリミングして完了

実はこの仕事、得意のはずだった
毎回じゃないけど、5本に一本はトリミングなし、でも鋸が走り過ぎていないベストカットが出来たはずなのに
そしてそのベストカットを見て、俺って天才!って言いたかったのに(笑)
今回は手前手前でひたすらにトリミング
鋸の走り過ぎよりはマシだけど、やっぱり長らくやらないと腕が落ちるようで(苦笑)

ちなみに落としたところの節
意図的だったりしたりして(笑)

さてここでヒタチストクイズ!
この手の仕事、画像の丸のこがベストチョイス!

さてその理由とは?

このクイズはあくまでもヒタチストによるヒタチストの為のヒタチストクイズ
だもんで解答権はもちろんヒタチスト限定だに(笑)