現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

インデペンデンスデイ

さて、外で頑張っているとある若い職人さん
まだ親方に使われている身であるのに朝は自分より早いし、上がりも自分より遅い時もあるくらいの頑張り屋
その動きも実に小気味良い
かと言ってバタバタしている感じではなく落ち着いた感じで早い

知り合いの大工にもいるけど、急いでいる感じじゃないのになぜか仕事が早いタイプ
ちなみにスローハンド系職人と勝手に命名(笑)

30になろうかというそのK君
聞くと経験はすでに10年以上あるそうで
そろそろ独立?と聞くと
そのつもりなんですけど、と
昼飯を一緒に食べに行き少し話し込んだ
ぶっちゃけ幾ら貰っているか聞いたが、それなら親方は絶対に離したくないよね
コストパフォーマンスが無茶苦茶高過ぎるよ(笑)
誠、優秀なお弟子さん
仕込めば直ぐにでも大工になれそうだから欲しいくらい(笑)
ぼちぼち結婚しようかという彼女もいるようなので、独立するなら今かもねと
ただ、これまで世話になった親方との関係もあるし簡単な話ではない

そういえば自分が親方から独立したのは突然だった
リーマンショックの頃、仕事が急に薄くなり親方から唐突に
当時、独立するつもりが全く無く何の準備をしていなかったので、ただただ不安で
それにコンプレッサーをはじめMyスライドすら持っていなかったし
知り合いの大工に職人さん、親戚から知人を当たってなんとか食べていけるだけの収入を確保
正直なりふり構わずって感じもあったかもしれない
とても道具を買い揃える事は出来なかったので親方のを借りまくって凌いでいた日々
あれから数年
なんとかなるもんだよね〜(笑)

今年の2月頃、馴染みの職人さんからかつての自分と同じように親方から突然離される大工がいるから仕事や今後の話を聞いてあげてほしいと
なんなら現場で使ってあげて〜と
猫の手も借りたい時だったので、それならと携帯番号を教え電話待っていたけど
…結局来なかった
後から聞いたら、とりあえず4月までは親方の現場に入れる事になったからと
まぁそれでいいならいいけどその後は大丈夫?って自分が言う前に仲介役の職人さんも言ったそうで(苦笑)
続けて、アイツはまだ世間の厳しさを知らない!とも

今日の一曲