現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

親方じゃないのに

さて、建前前日の柱建てから大工道3年目のSG君をお預かり中
当初、建前までの二日間のつもりだったけど、その後も必要ならどうぞという事で お言葉に甘えてスタートダッシュ要員として確保(笑)
暑いし、しんどいし、気持ち的に助かった助かった
 
このところ建前時には親方とSG君達に壁の面材を担当してもらっていた
しかしなかなか全面仮打ちまでいけてなくてね

そこで今回はあえて親方じゃなく他のメンバーと組んでもらって面材打ちを依頼
するとどうだろう
あっさりと仮打ちまで完了(苦笑)

実はこれは思うところがあっての試み
やはり親方だと使い方に遠慮がないよね

あれ出しとけ!あれ持ってこい!馬鹿野郎!と(笑)
いくら令和でも職人の世界じゃこんなもん
多くのおっさん職人はそんな環境で育ってきただろうし

そこに口出すつもりはないんだけど、合理的かというとそうではない気がする
はっきりいうと、親方が面倒臭いと思う事をやらせてしまう
自分の手を止まるのが嫌だからと手伝わせているけど、呼び寄せた小僧の手は止めている
お互い様精神が薄くどちらの仕事かはっきりするからロスが大きい

そんな小さな事の繰り返しが、仕事量としては大きな差になる
他の師弟コンビを見ていても同じような印象を受けている

もちろん師弟関係、雇用関係だから、使い方や指導方針は親方が決めること
ただ効率化と小僧さんの成長を考えると別のやり方もあるのでは?と

そんな気持ちで預かった1週間
なのに、やばい親方使いをしそうになってきた(苦笑)