現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

いよいよ出番!

今回の物件にはこんな所がある
化粧柱4連チャン!(笑)
この他に大黒柱と階段付近にも2本化粧柱がある
柱下を4面ぐるりと彫り、床板をささないといけない
という訳で、本家こと利兼さんオリジナル「入隅カッター」の出番!

初めて見た時から欲しかった道具
二年越しの思いで先日買ってきた!
中身はこれ

説明書を読みふむふむと
でも使わない事には始まらない(笑)

まずは、使う床板15ミリを手押しでカッター刃厚分、薄くする
結果14ミリに

これを柱に当て、天端をケガく
撮り忘れて画像がないが今回、切出小刀で深くしっかりとケガいた
下端は手鋸で切れ目を入れる

柱彫りは5ミリを予定
しかし先端形状はあくまで入隅に適した形

このままでは安定した深さは望めない
そこでケツ側にガイドを打つ

深さはこれで一定になるが、かなりの手前
4本まるまるガイド設置で日が暮れそう(笑)

そこで柱ぐるり治具を作製

1×6フロアの切れっ端(笑)

これで手早くぐるりと彫れる
独立柱ならスイッチオンのまま、4面一気に廻れそう

まずは下端から彫る
刃を一番下げた状態で床スレスレ当たらないくらい
つまり手鋸の切れ目分とほぼ合う感じ
これも画像なしorz

次は天端、つまりケガきに合わせて彫る

すると真ん中2ミリ程が残る
鑿で払ってもよいが、今回は入隅カッターで

今まで費やしていた時間が嘘みたいに早い!
また手彫りより確実に水平も深さも安定している


床板が足りず、今年はここまで(笑)

使って感じた事
・とにかく早い!綺麗!
順送りでもケガきをしっかりとやれば毛羽立ちは避けられる
逆送りなら、尚更問題なし
・高さ微調整ネジが頼れる存在
これでケガきとピッタリ合わせられる
ジョイントカッタだと、こうはいかない

注意点
・下の合板の目違いは事前に取るべし
ハネたら彫りもハネる

要望
・単純に直線彫り&柱首狩り用ベースが欲しい
その場合、4ミリ程度の浅彫りに対応
・刃幅7.5〜9ミリも欲しい
3回突いても手より早いが、2回で済ましたい(笑)
・逆に3〜4ミリの薄刃も欲しい
これならフロアのメス実が作れそう

まだまだ応用が効き、可能性十分!
次は何に使おうかな?