現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

上り框と階段

さて、年内に階段まではと思っていたが、絡む床が張れていない
でも、入隅カッターがあるから心配無用
側板もぐるっと彫ればOK

今回はストレート階段
手間請けとしてはかなりおいしい(笑)

まずは110×36の上り框加工
こんな感じ
蹴込板溝はプレカット、他に変な溝が2本(笑)

下の21ミリ溝は位置決め&動かせない為の背骨用
水平溝はもちろんフロアさし用
でも加工はこれだけじゃない

でもその前に、側板の上り框溝はプレカットではなく現場加工

上り框部分を裏まで取ってしまうと、強度的にかなり不安
実際、側板を出し入れしている際にヒビが入った事もある
以来、踏み板のように溝を突く
フォスナーと丸ノコで下ごしらえ

最終的にはこんな形

やっぱり裏まで取るとヤバそう(笑)
上り框厚36ミリに対して、彫った溝は30ミリ
つまり上り框をぐるり3ミリ彫りホゾ状に
そこへ側板をさす納まり

こんなに手間を掛けるには、自分なりの理由がある
先に触れたように、まずは強度を持たせる為
そして、出し入れをしやすくする為
やはり、上り框分をそのまま彫ると、うまく入ったはいいが外せない
出し入れを考慮すると最悪、彫りが大きく空く事にもなる

そして本命、仕上げをより綺麗にする為
「ツキ」はもちろん、上り框の面取りや滑り止め溝も綺麗に納まる
特に今回は浮造りの上り框
あのメーカーです(笑)

ここまでは楽々イン

我ながらなかなかの仕上がり(笑)

側板はビスと共に柱や梁へは込栓を打つ!

5分丸で5寸の込栓を半分にして使う

これで下がる事も暴れる事もないだろう

で、一段目以外完成

やっぱりストレートは楽だね(笑)

明日が今年の仕事納め
終わり良ければすべて良し
綺麗に片付けてこよう!