現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

新建材建具据え付け クローゼット枠編その一

さて、新建材建具のデメリットはサイズが限られる事
つまり寸詰まりでの据え付けとなる

3.5寸柱の6尺内寸は1715ミリ
両脇に12.5ミリボードを張ると1690ミリ
しかし今回のクローゼット枠の外枠寸法は1639ミリ
どうしても51ミリの袖壁が必要になる
さすがに飼い物では無理な寸法
両壁を極端にふかすか、間柱を立てるなりしなければならない
また建具枠より奥が広くても、使い勝手は上がらない
内部の納まりも複雑になる
中段が付くと尚更、収集がつかなくなる
また今回クローゼット内壁は化粧ボードの為、どうしても複雑な納まりを避けたいのもある

それならば51ミリを犠牲にし、枠外寸法の1639ミリで内壁を仕上げてしまう
そして枠をスッポリと納めれば、弱いMDFベースの強度を補え、綺麗に納められる
しかし51ミリを犠牲にする事に罪悪感はある
犠牲にするには、必ずお客様の承認を得なければならない

その犠牲は3尺幅クローゼットでも51ミリ
9尺幅クローゼットとなると81ミリにもなる
犠牲にしたスペースの横側に奥行きの深い壁内収納庫やニッチを設ける事でデッドスペース感をなくしてきた
既製品の書棚をつけた事も
今回は2階に9尺幅クローゼットがあるが、犠牲にした分は配電盤スペースと奥行きの深いニッチとしている

また前フリで終わった
事細かい納め方はまたにorz