現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

丸ノコ逆傾斜5度を使ってみた

最近、お気に入りのリョービW-572EDには逆傾斜5度なる機能が付いている。
この逆傾斜の使い道は、いつぞやの本家コメントで盛り上がった事があるが、実際その出番は少ないかと。
またほとんど作業は順傾斜でもできる。
でもせっかく付いている機能なので、何かに使えないかと。
そこで今回、使った場面を紹介。

今回の住宅は剛床仕様。
でもあえて間仕切り壁の間柱欠きは頼んだ。
一階だと断熱欠損に繋がる恐れがあるし、強度も下がる傾向は拭えない。
しかしそこをあえて選択した理由は、フロアを土台なり梁に載せたいから。

間柱欠きのない剛床は間柱のキレで間柱受けを作るので、どうしてもフロア端は柱面ライン外になる。
個人的にはそこでフロアが止まっていると、床鳴りに繋がるかと懸念している。
また強度的にも土台に載っている方が上かと。

前回はその間柱受けは小さくしフロアを5分土台に載せたが、それはそれで手間。
またそもそも間柱受けを付ける作業も手間。
そこで剛床の間柱欠きを選択。

しかしこの剛床間柱欠きをすると間柱は立てにくくなる。
当然だが、下を納めてから斜めに入れるのでピッタリサイズでは無理。
若干短く切っても頭の間柱欠きには入り辛い。

対策として間柱を矩に切ってから入りやすいよう、上と下で対角になるように面取りする。
そこで逆傾斜5度の出番。
同長の間柱を5〜10本まとめ、ど真ん中にクランプ。
木端側を上にし1分詰めで切る。
すると1分×9分ほどの面取りができる。
ひっくり返して上下逆側も。
これでも固くチビカケヤは必要だが、その分キッチリと納まる。

今のところ逆傾斜の出番はこれだけ(笑)
わざわざ書くほどの事は無かったが、ネタも無かったので(笑)

やはり必要な場面は少ないが、微調整無しで常に5度設定できる事に価値がある気がする。
順傾斜での5度は求めにくい。
完成までにもう一つや二つ、逆傾斜の使い道を考えたいなと(笑)