現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

片付けのタイミング

現場で頑張れば頑張るほど廃材が出る。
その管理も大事な仕事だが、そのタイミングは難しい。
・その都度やる
・時間を決めてやる
・仕事のキリでやる
いろんなタイミング、そしていろんなタイプがあると思う。

元来、ズボラで片付け下手な自分にとって、片付けはそれなりにエネルギーとやる気が必要な作業。
仕事のキリでやる事が多いが、やる気がない日が続くと現場はバタバタと荒れしまう。
でも、お客様、元請けさん、他の職人さんに見られる事もあるので、常に綺麗な状態でいたいし、そうあるべき。
現場の綺麗さと仕上げの綺麗さは正比例するとも言われる。

以前、大きな御宅を一人でやっていた時、外部化粧材の加工、現場仕事の細かさ、また天気に振り回され、現場が散乱し荒れ気味に。
一度荒れると、片付けをやるのが億劫になり、やる気が起きない。
そして更に荒れる悪循環で、現場は嫌になるくらいな状態。

なんとか外仕事を終え、やる気を絞り出し丸一日使って綺麗に片付けた。
使わない道具は引き上げ、足場も必要最低限に。
ゴミも産廃コンテナに隙間なく詰め込んだ。
今の現場もそうだが、釘やビス、金物はサイズを明記し4段ラックに。
現場がスッキリすると気持ちも晴れ穏やかに。

その翌日、現場の安全パトロールが来た。
親方衆10人くらいで、その中にうちの親方も。
来るなら事前に教えて欲しかったが、たまたま運良く現場は最高に綺麗な状態。
まさに最高なタイミング。
珍しくうちの親方からも、また親方さん達からお褒めを頂き、恐縮。
前日まで荒れ放題だったのは内緒(笑)

今日は外部胴縁をやるつもりだった。
でも朝一準備しだすと、ちらっと小雨が
出鼻をくじかれやる気を削がれた。
やり出してから降られるのも嫌なので、予定変更で家ごとまるまる片付けをする事に。
今なら誰に見られても大丈夫。
でも見てもらい日に限って、誰も来なかった(笑)