現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

追加工事

リフォーム現場において追加工事や間際での変更はよくある事。
お客様の満足度こそが唯一であり絶対の評価。
その評価を上げるべく下請けの立場でも可能な限り努力はすべき。
逆にそこを請けないなら地場大工の価値は無い。

今回は明かり取り。
既存6×3尺の台形出窓を900×600の上げ下げにした。
これはキッチンレイアウト変更で仕方ない納まり。
しかしお客様から前より暗く感じるから、どうにかならないかと。

元請けさんと協議し、少し離れた所に明かり取り窓を増設するとこに。
使う窓は他の現場で納入したが使わなかった在庫品。
今は無料の窓一つの為に往復1時間半以上掛かる手間を惜しむ業者さんの為に、昨夜仕事上がりに無人の業者店舗から窓をピックアップする心優しい大工。
でもどこかで借りは返してもらおう(笑)

窓は樹脂サッシのlow-eのFIXで外が340角、中が250角。
内には筋交い、外には配電盤があり設置箇所は限られらるが、1.5尺幅のサイディングのど真ん中にくるように。
どんなに小さい窓でも仕事の手順と手間は同じように掛かる。
苦労して入れた窓だったが、お客様の「思ったより小さいのね」の言葉にがっかりし申し訳なく思う。
「壁にクロスを貼ったらもっと明るく感じるかもね」の言葉には安堵し多少なり救われる。

続いて筋交いを取ってまで大きく開放した開口部に三方枠を入れる。
元入隅部には既設の窓枠。
その窓枠とどう絡ませどう納めるかかなりの難問。
丸ノコと小穴カッタを駆使し納得の納まりに。
でもきっとこの苦労は誰も分かってはくれないだろうと嘆いてみる。

残りすべてのボードを張り本日は終了。
明日は巾木廻し縁、そしてサイディングのコーキング。
引き上げを含めても明日で大工工事は終わる予定。
午後以降には塗装屋さん、夕方にはクロス屋さんがパテ作業に入る。
明後日には完工予定。
これらは当初スケジュール通り。
スケジュールを守るのも大切なお仕事。
でもまたなにか追加が出るかも?(笑)
もちろん請けます!