現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

自分仕事リフォーム 解体編

今日から自分仕事のリフォーム。
内容は
1・タイル風呂からシステムバスルームへ。
2・キッチンの入れ替え。
3・8畳DKの床と天井増し張り
4・8畳DKの壁クロス張替え
5・1畳脱衣所天井、壁、床やり直し
6・DK→脱衣所入口枠交換
7・給水管交換
順不同

以上を一週間、土曜日までに完成させる段取り。
まぁまぁタイトなスケジュール。
作業日誌らしくリアルタイムで書けたらと思う。

初日の今日は解体作業。
さすがに一人では無理。
先輩大工と左官さんに応援要請。
お二人ともアラ還、つまり60歳付近。
そうそう無理はお願いできない。

まずは養生から、大きく思い冷蔵庫は部屋から出せない。
中身は事前に出してもらってあり、工事中は使わない。
養生シートて包みマスカーで覆う。

出入りする勝手ドアとタイルを剥がす浴室窓は外す。
サッシや建具は養生カバーを。
床は増し張りするため、まずは土間扱い。
外には5m2の産廃コンテナ。

養生をしていると水道屋さん登場。
まずは蛇口をメ○ラにして解体出来るように。

築30年近くなる御宅。
今回は既設給水鉄管はすべて新しくする。
自分仕事の場合、必ず提案し可能な限り採用してもらう。
いくらキッチンや風呂が新しくなっても給水管が古ければリスクはなくならない。

先輩にはキッチンを、左官さんと自分は難敵タイル風呂を担当。
まずは壁の100角タイルを4マスか5マスごとの外周にハンマーで穿孔する。
本来ならラスカットや荒しで止まるハンマーが奥までスコスコ簡単に入る。
隣の部屋に抜けないか心配になる。

裏はまさかのラスボード?
いや違った!
もっとまさかのパーチクルボード。
きっかけから大バールをかうが、パーチクルボードがこたえられない。
つまりバールの先でかち上げるつもりが上がらず、テコの作用点が沈むだけ。
思うように解体が進まない。

苛立ちながらもより良い方法を模索する。
結果、40センチ角の外周をハンマーと大バールの先で完全に縁起って両手でグイッと剥がす。
パーチクルボードはカラーベスト用みたいな頭の大きな釘で密に止めてある。
でも、もともと強度がないパーチクルボードは湿気から更に弱くなっており、その大きな釘頭関係無しに簡単に抜けてくる。

そして湿気からカビがひどい。
鼻ではなく目でカビ臭を感じる。
壁を落とすだけで1/4日を要した。

一服後は、バスリブの天井とモザイクタイルの床の解体。
慌ててステンレス浴槽を外そうとしても無理なものは無理。
ステンレス浴槽は最後の最後まで構わない。

左官さんの古いマキタ製ハンマーはスイッチをずっと握っていないとダメなタイプ。
疲れから握力がなくなってくる。
建前から休み無しの為、腰にもきてる。
ハンマー作業で腰が限界にきたらバールでかい出す。
そしてまたハンマーの繰り返し。
そのスパンがどんどん短くなる。
みかねた左官がハンマー作業を変わってくれた。
でも腰がヘボでいしみが持ち上がらない。
ハンマー作業の方がまだマシ。
キッチン解体を終わった先輩も加わり3人でラストスパート。

結果、タイルモルタルガラは産廃コンテナの半分ちょっと。
土は土嚢袋で40袋ほど出た。
産廃コンテナはキッチンや天井や壁、そして要らなくなったダイニングセットや食器棚を解体し入れて満載に。
夕方には入れ替えてもらった。
新しくきた産廃コンテナに土を入れて本日は終了。
やはりタイル風呂解体は重労働

今日の反省と小ネタ

しっかりと準備したつもりでも忘れ物が。
今回はイヤーマフとイシミ。
ちなみにこちらではイシミとは言わずショミと言う。
解体の場合、隙間がないプラのイシミが便利。
忘れて焦ったがお客様の物を借りた。

三層の機械とハツリにはイヤーマフが必需品。
耳鳴りが更なる疲れを呼ぶ。

忘れ物によっては仕事にならない時がある。
天井やるのにごっそり足場を忘れた事が。
もちろん取りに行ったがそのロスタイムは計り知れない。

細かい道具や釘ビスの場合、現場上がりに明日必要な物を付箋に書きダッシュボードに貼り付けておく。
朝、出発する前にその付箋を見て確認する。
車に乗せたら剥がす。
実際は付箋ではなくボトルガムの包み紙を。
サイズがちょうどいい!

大丈夫?
忘れ物してませんか?