現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

心の叫び!

夕方、いつもより早く現場を離れ親方新築現場へ。
基礎への大矩出し。
日が長くなったと感じる。

基礎面積はおおよそ7間×4.5間で5寸幅
土台は4寸。
基礎へは土台外面墨。

土台と基礎が同寸の場合、芯から1寸逃げで打つ。
でも時にホールダウンボルトに絡む。
そして反対側に逃げたりとややこしい。
そして土台据え付け後の通り確認に白糸の出番。

でも土台より基礎が大きい場合はすべてに楽である。
土台外面墨によりボルトに絡む事はない。
土台通り確認も墨でできる。

まずは長手7間、玄関側の両端に墨。
そこに1.5尺ほどの野縁をクランプで基礎天に合わせて止める。
その野縁に白糸を刺し親墨となる通りを出す。
微妙に真ん中の基礎が…。

反対側を親墨にしようかと思っていたら親方参上!
このくらいなら良し!の一言で決まり。

2間ピッチと矩を取るポイントに通り墨を落とす。
白糸を外しレーザーの出番。

まずは同じようにクランプで野縁を止める。
そして中央にフォスナービット20ミリで穴を開けた6寸角ほどの合板をコンパネビスで野縁に止める。
もちろん合板はレーザー置き台。
そして中央の穴は地墨点の為。

3方向出るレーザーを置き親墨に合わせる。
端にカネクロスのキャッチャー横に置き微調整し合わせていく。
ピーと赤くなったらOK!
反対側にも回って確認。
ピーとOK!
間に落としたポイントも確認しOK!

親墨とレーザーが合えば矩を見る。
辺りはもうすっかり薄暗い。
目視でも合わせられるが、あえてキャッチャーで拾う。
ピー!ピー!
基礎との関係を見ると限りかなり良好。
今日はここまで。

明日、基礎を据えると思ったら月曜日らしい。
今日でなくてもと思ったがそこはあえてノンツッコミで。

どうやら基礎にレーザーで矩を出すのに日が落ちてからでないとダメと思ったらしい。
そしてキャッチャーを横にして使っているのを初めて見たらしく大丈夫か?と聞いてきた。

え〜ぇ!このやり方で親方の物件10軒近くやってますよ〜と心の中で叫ぶ。


今日の現場談義

昨日は大矩出し
今日は基礎への土台墨付けの話を。
自分は上記のように1寸逃げが基本。
基本幅が大きければ外面。
皆さんはどうですか?
ホールダウンボルトって墨にしろ穴にしろ土台納めにしろビス止めにしろ厄介ですよね?
正直、あいつは嫌いです(笑)