現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

大矩出し

来週、親方現場の建前。
いつからか基礎への大矩出しは自分の役割りに。
たとえ他に仕事し土台据え付けをしない現場でも連絡がくる。
そしてその電話が来た。

先輩や親方から教わったやり方は間竿による三四五法。
でも精度の面でいうと少し不安定。
当たり方一つでかなり変わる。
元監督なので、それまではトランシットで出していたからかもしれない。
失礼ながら実際にベテラン大工さんが三四五法で出した矩をトランシットで測った事があるが、そこそこ違った。

これまで出会った大工の中では三四五法が多かったが、カネピタで出す方も。
本当はトランシットで出したいが今はレーザー墨出し器で。
愛機は親方お下がりの三共技研のカネクロス。

本家でレーザー墨出し器は新品でも精度不良があるとこを学んだ。
もちろん経年で精度が落ちる可能性も。
そしてこのカネクロスは修理が効かない話も。
そこで精度を調べた事がある。

タチとロクは自分で簡単に調べられるが、問題が無く安心した。
でも大矩はそう簡単ではないので、元上司の監督さんからちょっとした仕事を頼まれた時にわざわざトランシットを持ってきてもらい調べた。
なかなか優秀な成績で感心した。
かなりいいお値段だったらしいが使用年数を考えると十分に元を取ったかも。
そのトランシットの精度は?となると終わりがなくなるが、定期的に業者による整備点検を受けてるので大丈夫だろう。
今回とカネクロスで大矩を出す予定。

基礎への土台墨付けの話はまたその時に。


今日の現場談義

皆さんの大矩の出し方を教えて下さい。
今はやっぱりレーザー墨出し器でしょうか?
いやいや俺は三四五だよ!
なんて話を聞かせて下さい。

そのレーザー墨出し器の「器」の字は機能からすると「機」がふさわしい。
でも水を使っていたからこそ「器」が当てはまると勝手に納得。
便利の機械です。