現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

痛たたた

リフォームをしていると新築よりはるかに怪我をしやすい。
バールで釘を抜こうとして頭が飛んで手を打ちつけたり。
貫通していた釘先に気付かずガリッとやったりと。
もちろん気を付けて作業している。
でも多少の傷は仕方がない。
今のところ絆創膏が必要な怪我はないが風呂に入るとどこかしら滲みる。

そして道具も傷めやすい。
その最たる物が鑿。

今回は外壁の張替えのはずだが、桁と母屋と垂木の補強もしている。
その作業の中で思いっきり鑿を刃欠けさせてしまった。

普段、腰に差してある鑿は9分中叩き鑿で鋼は何かわからない。
某通販道具屋で建前用として6千円代で売っていた物。
普段から1寸で掘る事が多いので9分幅が好み。
そして粗い仕事にも使うので追入より長く厚い中叩きを選択。
頻繁に欠けさせてしまっているが、本家オリジナル研磨機を買ってから研ぎは苦にならなくなっていた。

でも今回の欠けは9分が6分になってるくらい大きい。
そして中子にも少しヒビが入っている。
鑿の修理も考えたが元々の鋼が薄く、また購入値段を考えてお役御免に。
それでも6〜7年はずっと腰に差さっていた愛着がある鑿、少し寂しい。
とりあえずは10本組の8分追入鑿を腰に。

次の相方としての第一希望は田斎の脇差し鑿の9分。
昨年の自分の誕生日前に嫁さんから何が欲しいと聞かれておねだりした物。
もちろん値段を知ってあえなく却下。
この機会に是非にと思ったが、やっぱり贅沢だしリフォームではもったいない。

そこで考えている鑿は
・できれば9分
・リフォーム前提なのでハイス鋼
・追入より長い中叩き
・そして安価
これらを条件にサイトで探していたが、一つ気になる鑿が。

全ハイス鋼のダメ切り鑿。
でも9分特注で少し高くなり1万円越え。
モクバのリフォームのみなら千円代。
でもさすがに常用使いとしては格好つかない。

刃物に関して知識が浅い自分だが、何を買おうかいろいろと考えている時間が楽しいからもう少し探してみよう。

今日の現場談義
普段から腰に鑿を差してます?
それはどんな鑿ですか?