現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

現場で爆笑!

今日は雨。
でも暖かい。週の頭の事を考えるとかなり快適。
でもカイロは必需品。

7時40分に現場についたらもうシステムバスの施工者が待っていた。
軽く打ち合わせをし自分は二階へ。
決して広くない住宅。
雨は分かっていたので、唯一広いLDKを譲る。

床張り!といきたいが雨のこの日は鼻から張るつもりはなかった。
多少なり湿度の高い日に痩せが見えている無垢床板のいの一番を張る事に抵抗があったし床板の選別がまだ終わっていない。
二階の部屋内は長手で12尺で足りる。ローカの一部が繋ぐのみ。
13尺ある床板を選別しながら12尺で切る。
木口の様子を見ながら、こっちからあっちからと右往左往。
屋根裏部屋ですでに張って学んだがこの床板は実の入りが悪い。
かといって強く叩くと実が負ける。
柔らかい杉材の弱点が手間を生む。
面倒臭いが雄実の裏を鉋でかまう。

間仕切り壁に木っ端で作った腕木を伸ばしてそれぞれ部屋分を載せていく。
入口枠に近い所はなるべく良い物を。

正直、今日が雨でなければここまではしなかったと思う。
ある程度の所で張り始めていたはず。
恵みの雨かな?

10時からはお客様と週末恒例の打ち合わせ。
今日のテーマは「貧乏階段」(笑)

階段の打ち合わせ初日に貧乏階段の名前が出て以来、お互いにその言葉は使わないよう気を使っていたと思う。
やっぱり口にするには抵抗があるフレーズ。
罪な家相診断士。
結果としてレイアウトは自分の案、でも腰壁はアルミ+アクリル板。
材質はお客様希望の側板無しでの杉段板でいく事になった。
杉の段板には少なくない懸念があったが、お客様の希望を叶えたい。
不備が出ないよう可能な限り対応策を練ろう!

杉の段板になった事で床板の尺足らずの切れ端を蹴込板に回す事に。

打ち合わせの最後の最後にお客様が禁断のフレーズ「貧乏階段」と!
思わずその場にいる皆が大笑い!
現場でお客様とこんなに笑った記憶はない。
本当に大笑いした。

自分はもちろん、お客様も貧乏階段の呪縛から解放されスッキリした気分になったのかもしれない。
本番はもう少し先だが、気持ち良く階段施工の難問に望めそうである。

今日の小ネタ
床張り前にどんなに掃除機を掛けても、切り粉がつきまとう。
ブロアーは広げるだけでいずれまた落ちてくる。
コードレス集塵機とホウキは準備しているが毎回は面倒臭い。
これは丸ノコを使った自分の靴や服を介して運んでいると思う。
服はハタくにしろ、靴はなかなか厄介。

そこで人工芝のジョイントマット一角の出番。
加工する部屋と各部屋の入口に置いておくと出入りの際に靴の切り粉を落としてくれる。
ボード切り作業も足の下に置いておくと靴裏が汚れにくい。
安ければ安い程、目が粗いので有効かも。