現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

ベランダサッシ取り付け

二日ほど前の仕事ですが、シリコン繋がりで書いてみます。
何処と?
あそこです(笑)

FRP防水施工後、サッシの取り付けです。
今回はできれば避けたかった跨ぎのベランダ。

跨ぎは21センチ程度ある。
窓台の敷居部分には9ミリの檜材を打ち防水を立ち上げ返しの役割りを与えている。
なぜ9ミリかというと窓枠の敷居鴨居は3センチ厚の杉を使用する為、それ以上厚いと干渉するからである。

まずはサッシを仮り入れして設置場所を確定する。
必要なパッキンもこの時にしっかりと決める。
そしてご存知、センター一発で鴨居以外のビス穴に下穴を開けていく。
もちろん、FRP防水部分にも。
そしてこの段階で、サッシのツバより3ミリ程度離した所にマスキングする。
一旦、サッシを外し関わる防水層とサッシのツバ裏にプライマーを塗る。

そしてシリコンコーキングを防水層側に施す。
縁が切れないよう慎重に。
ビス穴にもしっかりと充填する。
マスキングがしてあるので、はみ出す事かまわないが適量で。

サッシを慎重に本セットする。
鴨居を紐で結んで敷居側からビス止め。
下穴があるので簡単。
ドライバドリルを使う為、必要以上にビスを揉まないしツバを傷めない。
ビスが入って行くと同時にビス穴とツバ外からシリコンコーキングが溢れ出てくる。

すべてのビスを止めたら、発砲ウレタンのコーキングベラで押さえる。
慣れてくるとコーキングの量が読めてくるので、足す事も引く事もしないでうまくいく。
最後にビス頭をかまい、マスキングを剥がして外は終了。

室内側にもシリコンコーキングをする。
こちらは見た目は関係ないのでサッサと。
9ミリといえ防水層を立ち上げているので滅多な事はないが念の為である。

今回は6尺の引き違いサッシが二本。
30分程で完了。

ちなみ戸当たり側のツバ裏には防水層だけでなく鴨居までシリコンコーキングを軽く付けてある。
動き抑制の為である。