現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

上から攻めるか?下から攻めるか?

さて、上からか下からか悩むところ
上からだと全て把握できこちらに主導権がある
自分の思うがままの塩梅でイケる

でも下からだと全てが見られるわけじゃないから相手の動き次第
激しい動きによって思わず外れてしまうこともある

まぁ、キツめな筋交いの話なんだけどね(笑)

自分は基本的には下から派
玄翁で筋交いの角を潰し土台と柱は木殺しを
上を半分掛けて下から上に突き入れる

すれば上に乗らなくてもほぼ綺麗に納まる

今日は自分が一階でY君が二階で筋交いと金物入れ
筋交いは4面プレカット済み
今日はあえて指示だけ出して二階には上がらない事にした
一階は筋交いが30本、そのうちダブルが7箇所
二階はオールシングルの18本
金物も一階の方が多く耐力壁絡みは先を読んだ逃げも必要

なのに雨が降り始め早上がりをしようとした4時頃に似たようなタイミングで終わったのはどうしてかな
しかも二階は間柱一本も立ってないけど、一階は筋交い絡みは全て立ててあるし、当然間柱受けも

もちろん真面目さが売りのY君
一生懸命頑張ってくれている

それに筋交いを上から入れるのもOK
上下こだわらず臨機応変さも必要
でも一本ごと上に足場に上がってたらそりゃ大変でしょ(笑)
一本の筋交い周辺を納める為に何回足場や脚立を登ったり降りたりするのかな?
上がったついでに近くの金物決めてくればどう?
たぶんその差が仕事量の差

自分も決して手の早い大工じゃない
単純にスピードならY君に負ける
当然、憧れのスローバンド系には程遠い
でもY君はそのスローバンド系と対極にいるかも
いつも一生懸命なファストスタイル(笑)

最後に一階と二階を入れ替わりお互いの金物チェック
途中でY君が慌てるように二階に上がってきて合板用ビスと交換
まだまだ青いな(笑)