この話をすると本当に長くなるし愚痴りたくなる。
面と向かって話しても15分は欲しい。
経緯はバッサリ割愛しますが自分が考えたプランはある家相診断士様の一言で全く崩れてしまった。
その理由は玄関から階段が見えるのは駄目だと。
スバリそれは「貧乏階段」だそうで。
貧乏階段って何???
確かに自分の実家は玄関から階段が見える。
やっぱり貧乏階段には信憑性が…。
いやいや、金持ちの大邸宅は玄関に吹き抜けと階段がありデビ夫人が降りてくるイメージ。
真意はともかく、お客様も貧乏階段と言われると気になりますと。
確かに。
でもこの話が出たのはつい最近。
つまり建前後。
出来る事は限られる。
当初のプランは階段スペースは正方形の一坪。
そこから一段か二段スケルトンで前に出し見せるつもりだった。
つまりストレートで5段登って左に3段周り、また左に3段周り、ストレート3段で4段目が二階。
15段上がり切りで、蹴上は203ミリ踏面は設計寸法が240で蹴込を入れた仕上がり寸法は270。
14段の場合は蹴上が218ミリ。
玄関は狭く北側にある為、階段スペースと絡めて開放感と採光を取るつもりでいた。
しかし貧乏階段の一言でストレートで上がる事が出来なくなった。
元請けさんもさじを投げ加減に「頼むは」の一言で自分に一任。
正直、この10日くらいは電気屋さんの事より階段の事を考えていた。
もちろんお風呂の中でも。
今のところ、上がり側の奥行きを7.5尺とし
左廻りで3段、ストレートで2段、左廻りで3段、また左廻りで3段、ストレートで3段の15段上がり。
蹴上は同じで203ミリ。でも踏面は設計寸法225で蹴込を入れて255。
でも上がり鼻の天井は多少なり気になる高さ。
その他にも不都合はありますが、あえて割愛します。
以前、元請けさんとのコンビで施工した物件の階段を見て気に入られたようで同じ様に、側板なしで段板だけの作りにして欲しいと。
以前の物件はシンプル和モダンで階段はタモ集成材を真っ白に。
要所に無垢材を使い印象的にはしてあるが、あくまでもイメージ優先。
でも今回は素材からこだわっている。
自分としてはイメージは重ならない。
それに階段廻りの笠木はアルミとアクリルパネルにしたいと。
ますます難易度が上がった。
でもお客様の要望です。
それに応えてこそ注文住宅です。
杉か松で考えていたが、素材から見直す事必要かも。
杉だと数年もすればひいて醜くなるのは明らか。
側板がなければ動きも抑えられない。
でも集成材は使いたくない。
さてどうしたらものか?
今夜あたり貧乏階段の夢を見るな、きっと(笑)