現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

構造用合板を張る

現代大工なら一度は扱った事があるはずの構造用合板。
施工手順もそれぞれ個性があると思う。

事前に元請けさんには県の耐震補強工事の補助対象と成るよう提案はしたが、今回は無申請。
かなり面倒な作業にはなるがお客様のメリットは高いはず。
個人的には対象工事としてやりたかったが下請けの為、断念。

使うは3×10板の9ミリ。
カット担当は日立C5YB2とR30Y3の集じんコンビ。
チップソーはダジマのFS。
打ち手は日立NV65HMC。
タマはワカイN50を650円で購入。

隣地が近いので集じん丸のこを使った。
もらったアメリカンなC3Yを今後合板専用機として使えるか来週にも試したい。

まずは割付。
少し古い御宅なので10尺のままで張れる壁は多くない。
矢切を含めて一軒分の割付をする。
多少でもコスト削減のお手伝い。

土台は基礎にそのまま乗っている。
雨仕舞いを考慮し15ミリ上げて張る。
5分胴縁を半分に割った物を細ビスで止めそこに乗せていく。
最初の一枚はど真ん中から。
すかし張りをするので端から張ると辛くなる。
柱芯に胴縁を止めてガイドにする。

釘ピッチはお上の仰せの通りの150ミリ以内で。
真ん中の間柱も同様。

二枚目からのジョイントはすかす。
他の現場で出たステンレス板金のキレを拝借し二重にL字に加工したスペーサーを使う。
2ミリ穴を開けカルコを差して1ミリ程度のすかしを作る。
10尺の場合、下から2尺と8尺辺りの二箇所に付ける。

すかし張りをしないでエライ目にあった現場を何軒も知っている。
それでもすかさないのは理解ができない。
ボンド併用する方もいるが、直ぐに塞ぎ濡らさないならそこまでの必要性は感じない。

今回の御宅はラスカットの上にサッシが取り付けあったのでそこのラスカットは残してある。
構造用合板を張った後に防水テープを貼る。

次は防水透湿シートと胴縁施工。
もちろん次回に(笑)

今日の現場談義
今日は直球ど真ん中で構造用合板について。
切り方や張り方などこだわりを教えて下さい。