現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

天敵

先日、基礎断熱の事でシロアリの話を。
また親方新築現場でも防蟻工事が入る。

その防蟻工事の効果はもちろんあるだろうが、保険的要素も大きいと思う。
防蟻工事をしてもシロアリにやられる物件もある。
逆に100年防蟻工事をしなくてもシロアリと無縁の物件も。
正直、運もあると思う。

世の中にはいろんな防蟻工事会社がある。
そして使う薬剤も。
何を選択するかは重要な事。

でも、大工として出来る事もある。
それはシロアリに強い木材を使うこと。
今回の親方物件の床組みはオール檜。
もちろん柱も間柱も。
米松の根太はシロアリでボロボロ、スカスカでもその下の檜の土台や大引が無傷な物件を何度も目にした。
檜を使う。
きっとこれだけで立派な防蟻工事。

木を扱う以上、シロアリは天敵のはず。
でもその被害で仕事を頂くのも事実。
感謝する?
いや、やっぱり天敵に違いない。


今日の現場談義
「シロアリ被害」
大工ならシロアリ被害の物件に出会った事があるはず。

ある御宅では畳を上げたら生きたシロアリがワンサカと!
それを見たお客様は卒倒しそうに。
さすがにこちらも生きているヤツには鳥肌。

別の御宅では土台から柱に、そして桁から梁まで、更に屋根組みまで被害が。
大掛かりな改修と補強を余儀なくされた。
リフォーム先でシロアリ被害を目の当たりにすると黙ってられない。

今日からリフォーム。
まずはタイル風呂解体。
シロアリ被害が無いことを切に願う。