現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

自分仕事リフォーム DAY3

リフォーム3日目

リフォームにおいて開けてビックリや予定変更は付きもの。
今回もある。
それは二階の給水管が風呂の壁内で分岐されていた事。
風呂の配管は新規になる為、自ずと2階配管も新規になる。
しかし水平距離にして18尺ある。
一階6尺納戸、6尺廊下を通って座敷上に二階トイレと洗面所がある。
そこまで配管を持っていかないといけない。

運良く納戸はボード表しで壁先行。
無垢の廻し縁を丁寧に取り、ボードを外す。
しかしご丁寧にジョイントにボンドが。
またも丁寧にカッターを入れ外す。

2階は洗面台下に45センチ角ほど穴を開けそこから作業し、壁出しから床出し配管に変更。
開放した納戸天井から12尺までの間には大きな梁二本と断熱、元の鉄管、電線があり簡単には通らない。
心配して手伝うかと聞くが水道屋さんは「一人で大丈夫ですよ」と。
それでも心配で再度聞くが同じ答え。
彼の言葉を信じ床張りを進める。

しかし30分程したら汗だくの水道屋さんが「すいませんこの天井板外せますか?」と。
廊下と座敷の格天井の鏡板を指差す。
呆れ気味、説教気味にダメ出しし配管を手伝う。

今の配管は1m程で巻いあるので巻クセがある。
直線で見える明かりの先へは導けない。
そこで伸縮定規のび助に荷紐を付けひょいひょいと、3分で終了。
大工を舐めたらいかんだに!

午後にキッチン搬入とお願いしていたが、来たのは10時半。
とりあえず約束の午後まで待つように言うが無理な話。
床張りが終えていないので部屋には入れられず、敷地内に置いて行かせた。
でも夕方には雨予報。
にわかに焦りだす。

既設の床下収納庫に苦戦しながらもなんとか午前中勘定で床張りを終える。
昼休みはそこそこに養生をし、脱衣所床を。
既設の風呂は7尺、脱衣所は5尺だった。
それを6尺と6尺にする。
昨日打った土間コンに基礎パッキンを挟み土台を這わす。
でもアンカーボルトは甘揉み。
既設の床は撤去してあるので根太を転ばし断熱材を入れ捨て張りをし明日のシステムバスに備える。

3時頃からはキッチンパネル張り。
3×8で3枚分、モールはアルミ。
最高の作業台で難なく張り終える。

時計を見ると5時間際、空を見るとまだ少し持ちそう。
でもお返しに手伝ってもらおうと考えていた水道屋さんはもういない。
つまり一人でこの2550キッチンセットを部屋に入れないといけない。
道のりは複雑で勝手口は狭い。
午前中の配管と同じでとても一人では無理。

お客様に手伝ってもらう事も考えたが重く危険なので回避。
少し離れた所でたぶん作業しているこの現場では出番の無い外壁屋さんに電話。
二つ返事で帰りに寄ってくれる事に。
それまでまだ時間がある。
電気屋さんに借りてあるコア抜きでシロッコ穴を抜きレンジフードを付ける。
サポートリフターを使いながら900幅の吊り戸棚を付けている時、助っ人参上。

もう辺りは暗い6時過ぎ。
嫌な顔せず手伝ってくれた外壁屋さんに感謝。
何処かでとびきりのお返しを約束。

現場をあとに住宅街から幹線道路に出た頃、やけに汚かったフロントガラスが雨で綺麗になっていく。
視界良好!

今日の現場談義
「キッチンパネル」
今回はキッチン施工も自分で。
その為、今回のように流れで施工できるのでタイトなスケジュールに貢献。

でもキッチンパネルはなかなか難しい。
両面テープのせいで微調整が効かないので常に一発勝負。
アルミモールも厄介。
今はスライドにアルミ用チップソーを付けている。

先の新築では使わなかったが、お世話になっている元請けさんはトイレや洗面化粧台周りにも使う。
何度も失敗してきた。
ボードと違い一枚の値段はそれなりにする。
そして今はなんとなくコツを掴みかけてきた感じかな。

皆さんキッチンパネル、施工しますか?