現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

留先案内人

さて、佳境に入ってきた現場
小上がりの框を

なぜそう角度つけるかな?(苦笑)
今回は120度ほどで框は100角
となるとほとんどのスライドや丸ノコでは一発切りは出来ないサイズ

以前は丸ノコ二台でちょちょいとやってきた
こんな感じね
http://d.hatena.ne.jp/h168/20150404/1428157917
ただ角度が45度近くになるにつれて精度に不安がでる

そこで今回は丸ノコ一台でやれる方法をご紹介
ちなみに本番は集中力マックスだったので、やり方紹介用のヤラセ画像です(苦笑)

用意するものはこちら

言うまでもなくまずはパーフェクト矩丸ノコ
そしてフリーアングル
丸ノコが一台の分、これが二本欲しくなる
さらに、今や出来る大工の必需品であるスライダーも(笑)

まずは留先の角度をフリーアングルにて徹底的に求める

ここで勝負が決まるから侮れないよ

切り墨にカッターを走らせ表層をしっかりと切っておく
力じゃなく回数で

斜めに丸ノコが走る時、どうしても木肌が起きやすい
この一手間で回避できるから侮れない

そして切り墨からガイド墨まで数字でセットバック

自分を信じ躊躇わず一気に走るべし

もちろん100角に対して半分ほどしか切れてない状態

ここで重要になるのがガイド墨

矩を巻き裏側にもガイド墨を出しておく

お次は角度が真逆の鈍角フリーアングルをそのガイド墨に合わせる

ここでも自分を信じて一発切りで走るんだぞ(笑)

なぜ一発で走るのか?

手前手前から攻めるのが安心であり定石かと
しかし丸ノコでの1ミリ未満カットは先の切り口に引っ張られて満足に切らない事も多いかと
チップソー新品でもあるし、最近人気らしい薄刃だと尚更かと

最悪はフランジに近い根元だけ切れ刃先は逃げての傾斜切り(笑)
こうなると当然留先は合わないし、その後の微調整にどんだけ時間使うのさって話に(苦笑)
木肌が荒いのは散々やった後なのでお了承を(苦笑)


これくらい合っていれば合格かな

ブログ用に作った留先と本番での落としで合わせてみる

あとはビスケット入れたり中抜きしたりとお好きにどうぞ(笑)