現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

測るのは1回

さて、巾木や廻縁の話
4メートルもんから それぞれ必要な長さに切る訳だけど、どうしてる?

長い順に確保してから?
その都度その都度タイプ?
総数に余裕があると確証できない限り、やっぱり長い順に確保してからだよね

まぁ余裕があっても長い順に確保するけども(笑)
と、この話はおいておいて

長さをのび助や尺取り虫などではなく、寸法で把握した場合、スケールを引っ掛けてその長さを記する
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例えば500ミリに切りたいとする
でも最初からの切り口はおよよ状態
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当然ワンカット必要になるよね
それにたとえ他の流れでカットしたものであっても、大工の性というか心理的にやっぱりワンカットしたくなるよね(笑)

つまり一本に対して矩であろうが留めであろうが両端カットすることになるかと

という事は、余裕のある長さと測って片方をカット
ひっくり返して改めて正式な長さを求めてカットと、2回測る事もあるかと

でも測るのは一回で済ましたいじゃん(苦笑)

そこで500ミリで切るならプラス30の530に墨をする
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そしてカット
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ひっくり返してセット
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この時、スライドのベースに印した+30ミリの墨に合わせる
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そしてカット
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これで500ミリの出来上がり
角度的にか、なんか短く見えるけど(苦笑)

一事が万事
そして矩であろうが留めであろうが要領は同じ
 
両木口カットしたい下地材でも同じことができるはず
丸ノコの刃に対してベースの右側はおよそ30ミリ
そこに切り口を合わせてカットすれば30ミリ落とせるってこと

これで測る回数を半減できるかと
短尺ならまだしも、3870ミリを2回測るとのと1回とでの差は大きい