現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

建前の話 午後の部

午前中の作業は12時半頃まで掛かり、しかもかなりの作業量をこなした為、昼休みは少し長めに。
皆さん午前中はいろいろと急かして申し訳ありませんでした。
おかげで、予定以上に捗ってます。

1時半過ぎに作業再開!
想定していた通り、風が強くなってきたのでなるべく下で作業を。
午前中の作業で皆さんが慣れてきたようで、スピード感があって心地いい。
建前はこうでなくっちゃ!
3時までにはボルト締めまで完了。
午前の一服と同じで他の方に腰を下ろしてもらう間に根傾きを。
最後の5分で一緒に暖かいコーヒー飲み、ラストスパートへ。

二階のほとんどが表しの登り天井となりここからは化粧材となる為、皆さんに手袋を配布。
普段から軽作業用のウレタン背抜き手袋を愛用してる。
耐久性には少し難があるが、指先の感覚を損なわないしビスも引っ掛から無い。
何より安いのが嬉しい。
これまではワークマンで10双980円で購入してたが今回はナフコで更に安い10双780円で購入。
耐久性は値段なりだった。

ここからの作業は質が大きく変わり、スピード感から丁寧さが求められる。

今回の御宅は3×6間のほぼ総二階で3寸勾配で6間登りの片屋根。
軒先は大きく出すがケラバの出はゼロの今時のデザイン。

化粧母屋は9寸高で小屋束9尺とばしの6尺ピッチ。
化粧垂木は3寸角で3尺ピッチのプレカットアリカマ繋ぎに込栓、もちろん小屋束にも込栓。
垂木はワカイのX−ポイントビス150止め。
このビスはひねり金物認定が取れる優れ物。
コーチボルトより格段に作業性が良く、指南して下さった利兼さんに感謝。
まさに知恵袋です。
ビス打ち数は知れてるし、少し心許ないのでハの字に2本打ち。

暗くなる頃には垂木は納まり、野地板や屋根断熱材を上げる。
梵天を建てて建前は終了。

正直、ここまで出来る可能性は半々と思っていたので上々の出来だと思う。

でも反省すべき点も多々ある。
在庫数を引いた数の金物表を渡し金物店が現場納入したが、両引きボルトが片引きで誤納入。
建前早々に出鼻をくじかれた。
運良く現場のすぐそばに他の建築金物店があり難を逃れたが、今後は自分で確認すべきと思う。

まぁ、他にも細々反省はたくさんあるが皆さんが怪我無しでなりより。
ご協力ありがとうございました!

お客様、上棟おめでとうございます!

クタクタになりながらも充実感があり帰路は短く感じた。

明日から二人だけで屋根作業。