現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

ボード系をテーパーに切る その1

さて、土曜日は寝落ちして更新をサボったので、今日はまともな内容を目指して

巷では丸ノコ定規の話題で持ち切り(笑)
今日、面材を切る仕事ではなかったが、便乗して

ボードにしろ合板にしろ面材の長手をテーパーに切りたい時がある
下地として隠れるならともかく、仕上材ならピタッとつけたいところ
クロス下地でもそこそこ付けるのが大工の良心かと(笑)

例えば6尺で3ミリテーパーにしたい時、どうする?
いろんな選択しとしてあると思うが、頭に浮かんだのは2つ

まずは右側から
いわゆる切り墨定規
大工によっていろんな作りがあり、そこに個性や仕事への取り組み方が開幕見えると思う
ちなみに画像のヤツは既に壊れた丸ノコ用

長所として
・設定が楽
・切り肌がとばない
・定規以下の長さならいくらでも対応が出来る、など

化粧材の場合、切り肌がとばないのは最大のメリット
1×6フロアの突き付けなら最有力
設定が楽なのはいうまでもない

逆に短所は
・丸ノコの刃出の管理
・定規自体が動く可能性
・面材自体の幅が狭い時は使い辛い、など

刃の出をいちいち変えるのは正直、面倒臭い
忘れてスタイロを深く切ったり、逆にボードに溝をつけただけになったりと
ならと、刃の出の管理を無くすべく定規ベースの合板を薄くすると、耐久性が無くなる

定規を動かないようにする為、裏にもいろいろ手を入れていると思う
ゴム系を貼っている方が多いかと

写真に取り忘れたが、画像の定規裏にはキッチンパネル用の両面テープを1.5尺ピッチで横に貼ってあった
接着面を少し汚して、接着力を弱くして使っていたと思う
作業台が安定していれば大丈夫、しかし不安定だと定規も不安定に
仕上げ材なのに、途中で動いた瞬間のあの嫌〜な汗はご勘弁

続いて左側
http://www.dogudoraku.com/catalog/product_info.php/products_id/17981/cPath/150_150190
この手の道具はカッターによるハンドカットの必需品
ただ、丸ノコカットに限定すると、定規に這わせるのは右側と変わらない
素性さえ良ければ、現場にある間柱でも木っ端でも構わない
右側と違うのは、丸ノコを乗せるか否か
逆に、右側も丸ノコを載せないで使えば左側と同じ理屈

右との違いとして
・切り肌はチップソー次第
・刃の出し入れ不要、など

そしてどちらの定規にも共通したデメリットとして、ボードの落とし幅が狭い時、丸ノコはボードに向かって左側からの作業になる可能性がある

右利きで順勝手丸ノコだと、作業し辛い姿勢
定規も動きたがる
できれば右から仕事をしたい

まあ、どんな治具にしてもやはり長所短所はある
要は使い手の選択と使いこなし

そうなんだけども、違う手やあらたな治具を考えるのもまた楽しいわけで

第三の手として、同寸カットするように平行定規を使う
もちろんそこに一工夫するが、特別な治具は要らない
前回の真壁現場はコレで乗り切った
まだまだ未熟で改良の余地はあるが、使えると確信
更なるメリットとして、フックもスライスも、そしてS字も弧が緩ければイケる!

続きは明日