現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

チップソーの切れ味を語る

さて、YouTube頭文字Dを一気見し、ブォン!とヒール&トゥがしたくて疼いているh168です

YouTubeの方にチップソーの切れ具合のコメントを頂いた
しかしチップソーの切れ味を語るのって凄く難しいと思っている

おそらく新品のファーストインプレッションは多くの大工である程度、共有出来ると思う
「鮫肌切れるわ!」とかね(笑)

でも、そもそもチップソーへの考え方、使い方、投資の仕方ってそれぞれ大きく違うと思う
技術的な知識の差も大きい気がしている

例えば新築木工事の最初から最後まで一つのチップソーで切り終える大工もいるかと
この高いチップソーは三軒持ったけど、あの安いのは一軒しか持たなかったという感想は、彼にとっては間違いじゃない

でも仕事が変わるたびにチップソーや丸ノコを替える自分にとってはその感想が当てはまらないこともある

更に、使い捨て前提で研磨に出さない自分と、必ず研磨に出す大工とでは、コスパ意識や切れ具合の受け取り方は大きく変わるだろう

研ぎに日々精進している大工なら、切れに関しての感覚はより敏感で評価基準も厳しいと思う

チップの数が多いほど切れると信じて疑わないチップ数信者ってのもいるよね

同じチップソーでも電気、電子、充電、それぞれ丸ノコ種類によって印象が変わることもある

もちろん横挽きと縦挽きでは大きく変わるんだし

数回切っただけで、こっちの方が良いチップソーと断言するのは安易に思う
200カット目では切れ味の印象が逆転するかもしれないよ
それに何回目からが永切れ?(笑)

つまり、切れるよ、良くなかったよ、という個人的な感想なり印象は伝えられるけど、必ずしも共有できる訳じゃないかと

とりあえず今は、誰よりも早くチップソーを交換するべしを実践しているので、チップソーはコスパ最優先で選び安価なもので対応しているけど、ごくたまには高いものを使ってみたりもしている

ちなみに大手各社のチップソーを作っていると噂の工場脇を通って今の現場に行っているので、チップソーには少しばかり敏感な今日この頃(笑)