現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

ステン羽根とワリピタ そのニ

さて、ステン羽根を使ってから数年間はベースの左側91ミリよりすこし大きめの95ミリほどの当て木でやってきた
もちろん手持ちの丸ノコ全てをこれ一つでまかなってきた

ボード仕事は同寸カットが多い
毎回その決まった切り幅なのに定規を微調整する煩わしさに何かできないかと模索

当て木に決まった切り寸法を記したりたけど、結局微調整から逃れられない

そこでは生み出したのがワリピタの前身である無名のアタッチメント
h168.hatenablog.jp
これでいつでも決まった寸法にカットできる
ただ、あくまでも決まった寸法にカットできるだけで、ワリピタとはまた違う
それでもすこぶる便利でボード仕事は確実に速くなった

その勢いに乗って、ボード専用平行定規を作るべきステン羽根と当て木を新調
ここであの概念に行き着いた
h168.hatenablog.jp
結果としてステン羽根とベースの隙間がそのままカット幅寸法になる

つまりワリピタとは、ステン羽根とベースの間に挟む物のことだけではなくて、ステン羽根とベースの間がそのまま切り寸法になるという概念のこと

メジャーを張れば、読んだ寸法がカット寸法
挟んだ物の幅がカット寸法

薄当て板の平行定規も市販されきたけど、これは簡単には真似できないと思う

やはりステン羽根あってのワリピタ

大工ならこの便利さを理解してくれるはず

でも実は仲間うちにはステン羽根を使いこなしている奴はいないし、もちろん誰一人ワリピタを使ってはいない悲しい現実(苦笑)

52.5を切ろうとするたびに微調整したり試し切りしているのを横目で見て、いつも哀れんでいるのさ(笑)