現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

0.5ミリに拘るから測らない

さて、入口枠取り付け
105柱に枠幅156ミリ
つまり出っチリは25.5ミリ
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画像のようにチビさしでいちいち測っていたら埒があかない
測って叩き出して、測って戻して、測ってビス打ってと、何度測ったら気が済むの状態(苦笑)
そもそもほんとにほんとに0.5ミリ読めてる?
老眼が気になる世代なのに(笑)

更にスケールでやるとなると精度ガタ落ち
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爪の当たり方次第で1ミリなんてすぐに変わる
個人的にはこれはNG施工の部類

じゃあ、なにで測るのかといえば、25.5ミリで挽いた木っ端
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枠に当てれば、正解が目でも指先でも分かる
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それに枠は一つや二つじゃないはず
チビさしなりスケールなりで、ちまちま測っているよりはるかに速いのは言うまでもないかと
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片引き戸の半壁も同様
下地30厚とボート12.5の42.5ミリ
それなら現物で確認すればヨシ!
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これに限らずあらゆることに応用できるはず
サッシ、笠木、上がり框、カウンターにと

正確な仕事をしたいからと、何度も測るのその気持ちは大切
でもその測り方に精度があるのか?
ほんとに0.5ミリを読めているのか?
何度も測ることに意味があるのか?
測る度に誤差が生まれてないか?
それぞれ仕事へのアプローチや手法があって当然だけど、手間暇掛けたのに精度が落ちるやり方は避けないとならないはず