現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

千鳥のクセが凄い

さて、今日は二本立て
建前での剛床や野地の千鳥張り
一列目から合板の合わせが悪そうだと感じてたら、案の定二列はあちゃ〜

墨打ったの誰だよ?と犯人探ししたことない?
もちろん自分が打った時は風が強くてと言うけど(笑)

四方下地がある剛床なら新たな墨を打ち、ちょっと空かしてからリスタート

ただ合板野地だとなかなかそうもいかない
千鳥の悪いクセは下から丸見え
お客様視線が気になる気になる(苦笑)
しかも片屋根ともなれば棟ではえらいことになる

そこで完全解消とはいかないけれど、ある程度の通りを取り返せるかもしれないくらいの小技を紹介
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例えば二列目で通りが悪いのに気付いたとする
そこで三列目は一枚に対して釘を一本だけ打って次へ進む

さて、その一本はどこへ打つでしょうか?
解答・解説は、また来週!(利兼風)


一週間待てない人の為に特別に(笑)
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あそこに一本だけ打つ
そして次の列の合板をガツンと当て、またあそこに一本だけ打って次の列へ

つまり動く余地を与えながら次の列へいく

すると二列目のガタガタが、三列目でガタくらいに
四列目ではカタくらいになり、五列目ではそう気にならないレベルになることもある
もちろん一列目が酷すぎる場合はいくらやっても修正不可なのでご了承を

そもそも真っ直ぐに墨を打て!って話だけどね(笑)