現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

鋼製束考察

さて、引き渡し直前物件の監督さんから、床鳴りが気になるので見てくださいと

確かに気になるレベル
ただ床板や剛床じゃなくその下の鋼製束からくる金属音ぽい
それなら潜らないとね(苦笑)

周辺の鋼製束は浮いた感じはなくナットも締められている
ボンドもコンクリートビスも切れた感じはない
大引が下がり束のテンションが高くなったような感じでもない

ただ怪しい所直下の鋼製束と大引との真下からのビスが打ち忘れていた

これかー!
そこで下から4本打ち、他の鋼製束も増し打ちしたら見事止まりました

今回の鋼製束はL型でラバーレス物
ビスは横からしか打っておらず、また束は垂直?って感じでプレートと大引の関係が微妙に悪く、そこがせって鳴いていたのではないかと

この物件の土台組は3人、それぞれ担当していた作業をはっきり覚えているから誰がやったかは分かる

横はあえて打たずに下から4本打つべしと伝えたはずだけどな(苦笑)
しかし全ては担当の自分の責任
そこは間違いない
ても今後の為にも本人にも伝えなきゃね

ただ潜ったお陰でいろいろと感じる事が出来たのは収穫

ビスの打ち忘れで接点が鳴くと分かったし、プレートと大引の関係を良くする為にも、大引を入れる前にひっくり返して鋼製束を正確に付けてのは間違いじゃないはず

そして鳴る可能性があるならラバー巻いてある方が良いと思えた
そして大引に止めるビスも考えもの
今回は付属してた45ミリほどのコーススレッド
やはり全ネジは切れやすいから要注意
それにコーススレッドの形状からしてビス頭はプレートに着かず、その手前のラッパ部分で受けてる感じになる
つまりプレートの納まりはイマイチ
使うならあえて頭の大きなナベビスの方が良さそうかも

そんな事を汗だくになりながら床下で思ったのさ(苦笑)