現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

際々打ちたがりマン

さて、軒天の奥をあえて打たなかった言い訳とは
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それは頂いたコメントにあるように、勾配により釘打ち機が面材に対して直角に打てず斜め打ちになってしまう

つまり釘頭の半分がめり込み、もう半分が浮いてしまう事がある
そのままって訳にはいかず釘を〆る必要に迫られる
5寸ピッチで打ったとしたらその数は幾つになるやら?(苦笑)
今は釘〆自体 釘打ち機の空撃ちでやっているけど、やはりその手間は惜しい

そして何より際を打った時点で割れることもあるし、〆る時に割れることもあるのが6ミリ厚と薄いケイカルの短所

更に釘頭はパテ埋めして塗装する
その塗装はサイディングとシーリング施工後

サイディングから半分顔を出している釘頭ほど厄介なものはなし
パテしにくいだろうし、仮に浮いてしまっていてもそんな際じゃ後から〆られない

ならばとサイディングで隠れるところに打とうとするとより際になり釘浮きやケイカルが割れるリスクが高まる

つまり奥に打つメリットよりはるかにデメリットが多いとの判断
わざわざ手を掛けて多くのリスクを背負う必要はないかと

たとえば野縁を使う入隅下地とか天井下地
ただでさえN75で打てば割れやすいのに、切口近くに打ち案の定、野縁を割ってしまったり

ボードも然り
ただでさえ際は割れやすいのに、その際にビス打って割ったり紙が捲れたりしている

一事が万事
なるべく隅に、角に、際に打とう打とうと思う気持ちは判るけど、そのリスクも常に意識していこう
と、際々打ちたがりマン達には言っている(笑)