現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

一列目が全て、いろんな意味で

さて、1×6フロアの張り方なんてものを書いてみようかと
久々なくせに(苦笑)

当然だけど一列目が全てを決める
そこで実墨に合わせて胴縁なり野縁を打ち通りを求める
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ただ1×6フロアの場合は特に全てを墨には合わせない

合わせるのは両端とジョイントだけ
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それ以外は接点を持たないようあえて退避させて野縁を止めている
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一列目は打った雄実墨にフロアを合わせる方が多いかと
でも浮いている雄実を正確に合わせるには神経も時間も使うよね?

または逃げて張った糸を基準にする方法もあるかと
でも何度も測っている時間は無駄過ぎるし、測る数だけ正確性が落ちる可能性を含む
50に近くなれば老眼もきてるでしょ?(苦笑)

何より結局、フロアのジョイント部は墨より糸よりなによりフロア自体の合わせ通りで確認していないかい?

そこが1番の肝のはずなのに(苦笑)

また、あくまでも置いているだけな以上、動く余地がある
その動く余地は悪さをすることもある

墨に対してフロア長6尺がピッタリと揃えばいいけど実際はどうかな?
それぞれ真っ直ぐなはずなのに完璧じゃないことない?

諦めずに全てを合わそうと癖取りしながら打ったとしても動く余地がある以上、たぶん動いていると思うよ(笑)

つまり手法として完結出来ていないと言えるかも

実加工が確かな1×6なら尚更に、胴縁なり野縁を流しそれにカチッと当てて打てばいいだけベイベー
こんなに簡単で確かなことはないかと
やらない理由はないと思うなぁ〜

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ただ厚みのある野縁だと雄実にタッカーが打てず、まずば壁際だけになってしまう
胴縁があるなら胴縁を使おうね

そして画像のように尺幅そのまま生スタートの場合、壁際は雌実に真上からタッカーを打つ事になるので多少なり不安
そこでガイドにした野縁で壁側を抑えておく
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このまま養生テープガイドに早変わりさ

雄実寸法に不安がある無垢の一枚もんやユニはまた別の一列目の張り方があるけど、それはまたの機会に

まずはなにより、一列目が正確無比に決まればあとは速いはず
それも書こうと思ったけど長くなったのでこれまたまたの機会にorz