現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

修了と終了

さて、土台から応援という名の研修に来てくれたT君が今日までの予定だった
二階で残すは押入れ内の中段枕棚と巾木
2日あれば大丈夫
細かいレクチャーや片付けまで入れて3日あれば十分との予定で

しかし全く終わらなかった(苦笑)
それまでほぼ自分の横でやってもらっていたけど、この3日だけ上と下で別れての作業

これまで伝えた事がどう形にしてくれるか楽しみだった
速さに関してはある程度割り切ってはいたけど、それにしても遅い
何がそんなに遅いのか?
市原悦子よろしく後ろからそっと観察(笑)

例えば、中段の前框を如意棒で測ってカット
奥の納戸に向かい付けようとすると、ビスがないらしい
カット場に逆戻り作業台上のビスを持ちまた奥の納戸へ
そしてキツめの框を納めるのになぜか拳骨でやってる
仕上げ作業には化粧材でもダイレクトに叩けるコンビネーションハンマーが有効だからと譲ったはずのに床に転がってる

その他いろいろT君の動きからは全く進歩が見られなかった
たぶん出会った頃のまま
行き当たりばったりで何も考えずただ作業に取り組んでいるだけ
もちろん一生懸命にはやってる
でもなんの合理性もないただ一生懸命やってるだけ
バタバタ動いているのに大して進んでいないファストスタイル(笑)
自分が目指しているスローハンド系の対局

結局こちらが考えている倍の時間が掛かってる
平均すると枕棚1つに1時間(苦笑)

正直、怒りより虚しさがこみ上げてきた
この2ヶ月弱、お互いに一体何をしてきたんだろうかと
教え方、伝え方が悪かったとは思う
でもさすがに研修最終盤にこれはないよ
ほんとガッカリした

メモを取らない
人の仕事を見ない人は結局伸びないのかも

二階が中途半端でも予定通り今日を〆で終わってもらおうと思ったけど、お互いに消化不良になるだけ
もう1日来てもらう事にしたけど意味あんのかな(苦笑)