現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

建前の話 小屋組母屋班

さて、ちょっと話を戻して建前の話を
基本的に今はこんな感じ
http://d.hatena.ne.jp/h168/20161122/1479815497
その続き的な事を

屋根は3.5寸勾配の切妻
二階が組めたところでまずは母屋を上げる
ここのプレカット、母屋の向きがあっちゃこっちゃ
頼むから辞めてくれと口を酸っぱくお願いしているけど、未だに改善されず(苦笑)
なので1人が母屋を回しながら運び屋班に手渡し

そしてなぜだかこの配り役はぽっちゃりO君がやる事が多い
たぶん楽したいんだろうけど(笑)
小屋組は5人
O君中心に四方それぞれ担当する事で合理的に
O君が遅ければ蹴飛ばして煽ったり横からくすねたりと(笑)

母屋が配り終えたら小屋束を
ど真ん中にある母屋に載せる
どこに置こうか?悩まない
もちろん小屋束も母屋同様に配り役と運び屋と分業制
先に配った母屋が足場になる

そして毎回じゃないけどこのタイミングで下のかすがいは打ってしまう
付きがいいのは言うまでもないけど打ちやすいさも抜群

束が納まれば母屋
2人1組、もしくは3人1組で納めていく
もちろん母屋が納まればかすがいを

かすがいタイムはおしゃべりタイム
おしゃべりクソ野郎O君の独壇場だけどね(笑)
逆に寡黙なY君は、居るだかいないだか分からないほど気配を消す(笑)
かすがいもそれぞれ担当列を決めて移動時間の短縮とともに打ち忘れしないように

ここまでの段階で下屋を触り始めている自分は、小屋筋と雲筋を下から突き出して用意しておく
もちろん長さはカット済み
母屋の起きは基本上にいる全員で見る
2人1組でもなく3人1組でもなく文字通り全員で
そして釘止めは鉄砲ではなく手打ち

とにかく母屋を跨いだりくぐったりしない
1列毎みんなで決めていく
もちろん水平器のやり取りはしない
その為、人数分の水平器が必要になる
自称、視力と顔がいいO君が母屋通りを最終確認する人間レーザー(笑)
それぞれちまちまやっているより、みんなで見る方がはるかに早く確実

母屋が決まれば垂木の出番

続く